低用量ピルの値段は1か月分でいくらかかる?保険適用になる条件と購入方法を紹介

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低用量ピル1か月分でかかる値段は、自費診療と保険適用によっても異なります。
避妊目的で服用する場合は自費診療となるので、低用量ピルの相場は2,000~3,000円です。
治療目的で服用する場合は保険適用となり、月1,000円程度でピルが購入できます。
ただし保険が適用される場合は、初診料や検査代などの費用が発生する場合も。
この記事では、保険適用可能なピルの値段と、自費診療で処方されるピルの値段について解説します。
低用量ピルの種類ごとで値段をまとめたので、医師と相談した上で自分に合った薬剤を選びましょう。
自費診療で処方される低用量ピルの値段相場
低用量ピルは自費診療と保険適用によって値段が異なり、治療目的の処方の場合は保険適用となるため3割負担で購入できます。
避妊だったり生理日の移動だったり、月経のコントロールなどは治療とみなされないため、自費診療となり全額自己負担になります。
種類 | 処方の目的 | 値段相場(1シートあたり) |
---|---|---|
自費診療 | 避妊 生理日移動 | 2,000~3,000円 |
保険適用 | PMS 月経困難症 子宮内膜症 | 1,000円程度 |
自費診療の場合、1シートあたり2,000~3,000円程度の費用がかかります。
ピルの購入先は、以下の2種類です。
避妊が目的での処方なら、どこで購入をしても自費診療になります。
避妊のために低用量ピルを購入したいと思っている人は、値段の相場を把握した上でクリニックを選びましょう。
オンラインクリニックにて処方される低用量ピルの値段
オンラインクリニックにて処方される低用量ピルの値段を、購入方法別でまとめました。
クリニック | 1か月ごとの購入 | まとめ買い(1シート) |
---|---|---|
ルナルナおくすり便 | 2,937円 | 1,898円 |
マイピルオンライン | 2,959円 | 2,959円 |
DMMオンラインクリニック | 2,980円~ | 2,980円~ |
スマルナ | 2,980円~※1 | 2,380円~ |
メデリピル | 2,970円※2 | 2,750円 |
クリニックフォア | 2,783円~※3 | 2,255円~ |
ピルマル | 2,641円~ | 1,946円~ |
エニピル | 2,563円~ | 1,848円~ |
2025年9月現在、価格の表記はすべて税込み
※保険適用外の自由診療となります。
※1 初回利用の人のみ、12シート一括決済で1シートあたり1,880円
※2 初月はピル代1シート無料
※3 定期配送の価格
オンラインクリニックの場合、以下2通りの購入方法から選べます。
- 毎月決済(定期便・都度払い)
- まとめ買い(一括で購入)
1か月ごとの決済の相場は、1シートで2,000円台後半です。
6シートもしくは12シートを一括購入すれば、毎月の決済に比べて1シートあたりの値段が安くなるクリニックは多いです。
ただし上記の表は1番安い価格なので、処方される薬剤の種類によっては3,000円以上になる場合もあります。
可能な限り安くしたいなら、ジェネリック医薬品となるピルを選ぶと負担の軽減が可能です。
診察の際に費用を抑えたいと医師へ伝えたり、事前の問診に記入したりしましょう。
産婦人科や婦人科にて処方される低用量ピルの値段
産婦人科や婦人科にて処方される低用量ピルの値段を表にまとめました。
クリニック | 1ヶ月ごとの購入 |
---|---|
新宿レディースクリニック | 3,850円 |
ケイ・レディースクリニック新宿 | 3,300円 |
東京ビジネスクリニック | 2,860円 |
新宿駅前さくらレディースクリニック | 2,640円 |
茶屋町レディースクリニック | 2,200円~ |
大阪心斎橋ピルクリニック | 4,400円~ |
西梅田シティクリニック | 2,600円~※ |
まりこクリニック | 2,500円 |
2025年9月現在、価格の表記はすべて税込み
※保険適用外の自由診療となります。
※2回目以降は2,100円
上記は自費診療で処方可能な低用量ピルの値段です。
オンライン診療で1か月ごとに購入をすると2,000円台後半が相場ですが、対面診療のクリニックの場合は2,000円台前半から4,000円台前半まで価格が幅広いです。
一般的に産婦人科や婦人科による処方は、ピル代以外にも初診料や再診料もかかります。
クリニックによっては処方する前に血液検査が実施されるケースもあり、自費診療では検査代も全額負担する必要があります。
低用量ピルは血栓症のリスクもあるため、オンライン処方だったとしても定期検査は受けなければなりません。
診察料や検査代の費用は、ピルを利用するために必要なコストと割り切りましょう。
低用量ピル4つの種類とそれぞれの値段
低用量ピルには大きく分けて以下第4世代まで種類があり、値段もそれぞれで異なります。
- 第一世代(ノルエチステロン)
- 第二世代(レボノルゲストレル)
- 第三世代(デソゲストレル)
- 第四世代(ドロスピレノン)
上記は黄体ホルモンの種類によって区別されていて、開発された順番で第一から第四世代まで分類されています。
ピルの種類によって特徴も異なるため、医師の判断によって用途に合ったものを選びます。
世代別のピルの特徴と値段の相場が分かれば自分に合った薬剤も選びやすいでしょう。
価格が安くなるジェネリック医薬品も紹介するので、ご自身の目的に合ったピル選びの参考にしてください。
第一世代(ノルエチステロン)の目的は主に月経困難症の治療
第一世代のピルの目的は、主に月経困難症の治療です。
配合されている黄体ホルモンは「ノルエチステロン」です。
第一世代は日本において最初に承認された低用量ピルで、生理痛の緩和や生理の出血量を抑えるために処方されます。
ピルの種類 | 保険適用 | 値段(相場) |
---|---|---|
ルナベル | 〇 | 約4,000円 |
フリウェル(ジェネリック) | 〇 | 約3,600円 |
※保険診療(診察料や検査料込みの相場)
ルナベルやフリウェルの場合、他の低用量ピルに比べてエストロゲン(卵胞ホルモン)の量が少ないため、避妊目的では処方をされません。
フリウェルはルナベルのジェネリック医薬品なので、価格も400円程度安めです。4
生理痛が重くて悩んでいる人は、医師と相談をしながら保険適用できる第一世代のピルを検討しましょう。
第二世代(レボノルゲストレル)は避妊を目的として処方されるので保険適用外
第二世代は主に避妊を目的として処方される低用量ピルのため、自費診療となり全額自己負担です。
配合されている黄体ホルモンは「レボノルゲストレル」です。
ピルの種類 | 保険適用 | 値段(相場) |
---|---|---|
トリキュラー | – | 2,500円~3,500円 |
アンジュ | – | 2,500円~3,500円 |
ラベルフィーユ(ジェネリック) | – | 2,500円~3,500円 |
※保険適用外の自由診療です。
第二世代は、1シートの中に配合量の異なるピルが3種類入っている点が特徴です。
生理の周期に合わせてホルモン量が調整されているため、自然なホルモンバランスに近い状態を保てます。
さらに第二世代のピルではアンドロゲン(男性ホルモン)が強く、不正出血も起こりにくい傾向にあります。
ただしニキビを悪化させる可能性がある点はデメリットといえるでしょう。
第二世代を服用しているときにニキビが増えたと感じる人は、他のピルを処方してもらえるか医師に相談しましょう。
第三世代(デソゲストレル)の処方は避妊以外に肌荒れ治療にも用いられる
第三世代のピルの処方は、避妊や肌荒れ治療で用いられるため保険適用外です。
男性ホルモンを抑制する働きをするので、ニキビや体毛増加防止効果が期待できます。
配合されている黄体ホルモンは「デソゲストレル」です。
ピルの種類 | 保険適用 | 値段(相場) |
---|---|---|
マーベロン | – | 2,500円~3,000円 |
ファボワ―ル(ジェネリック) | – | 2,500円~3,000円 |
※保険適用外の自由診療です。
第三世代のピルは1シートすべてのホルモン量が一定になっていて、安定した生理周期が作りやすいといわれています。
他の世代に比べてエストロゲン(卵胞ホルモン)の配合量が低く、むくみや頭痛の副作用も出にくい傾向にあるピルです。
ピルによる肌荒れが気になっている人は、医師に相談して処方してもらいましょう。
第四世代(ドロスピレノン)はPMSの治療目的で処方される超低用量ピル
第四世代は月経困難症やPMSの治療目的で処方される超低用量ピルです。
配合されている黄体ホルモンは「ドロスピレノン」です。
ピルの種類 | 保険適用 | 値段(相場) |
---|---|---|
ヤーズ | 〇 | 約5,000円 |
ヤーズフレックス | 〇 | 約5,000円 |
ドロエチ(ジェネリック) | 〇 | 約4,000円 |
※保険診療(診察料や検査料込みの相場)
第四世代のピルの特徴は、他の世代に比べてホルモン配合量が少ないことです。
エストロゲン(卵胞ホルモン)も少ないため、副作用も出にくいといわれています。
利尿ホルモンが配合されていて、むくみや体重増加が起こりにくいというメリットもあります。
第四世代のピルがおすすめな人は、保険適用される第一世代のルナベルやフリウェルでは副作用が強く出てしまうタイプの人です。
また低用量ピルの服用ではリスクがある、40歳以上の人にも処方されるケースがあります。
一般的に第四世代のピルの場合、避妊目的による処方はされません。
PMSの症状が強くて悩んでいる人や、低用量ピルの服用リスクが気になっている人は、超低用量の第四世代ピルの使用を検討しましょう。
低用量ピルは保険適用で処方されれば3割負担になる
低用量ピルは保険適用されれば3割負担になるため、1シート1,000~2,000円程度で購入可能です。
自費に比べると1,000円ほど安くなります。
ただし保険適用されるには、以下の条件をすべて満たす必要があります。
- 保険診療に対応した医療機関による処方
- 保険が適用可能な低用量ピルの処方
- 月経困難症や子宮内膜症と診断される
自費診療のみの医療機関で診察を受けると、例え治療目的で行ったとしても保険が適用されず全額自己負担になります。
さらに治療が必要となる月経困難症などの診断を受けた上で、保険適用可能なピルを処方されるのが条件です。
低用量ピルには保険適用が可能なピルと、適用されないピルがあります。
日常生活が困難なほどの生理痛や出血量で悩んでいるなら、保険診療にも対応しているクリニックで診察を受けましょう。
月経困難症や子宮内膜症と診断されると保険適用になる
低用量ピルの処方は、月経困難症や子宮内膜症の診断があると保険適用になります。
診断名 | 症状 |
---|---|
月経困難症 | 下腹部痛、腰痛、吐き気、頭痛、腹部膨満感、疲労感、イライラ、憂うつ |
子宮内膜症 | 月経痛、制交通、排便痛、不妊、月経過多 |
日常生活に支障が出るほどの症状が出ていて、治療の一環としてピルの服用が必要だと診断されれば保険が適用されます。
保険適用となれば、ピル代だけでなく血液検査の費用も3割負担で済みます。
低用量ピルの処方で保険適用されるには、保険診療を実施しているクリニックでの受診と、保険証の提示が必須です。
避妊や月経移動が目的の場合には保険適用外となり、自費診療になるため全額負担です。
生理中の激しい痛みや吐き気などの症状がある人は、一度医療機関で受診しましょう。
保険適用によって処方される低用量ピルの種類
保険適用で処方される低用量ピルの種類は、自費診療で処方されるものとは違います。
以下は生理に関わる症状の緩和でも用いられる、保険適用可能な低用量ピル(LEP)のラインナップです。
- ヤーズ
- ドロエチ
- ルナベル
- フリウェル
- ジェミーナ
- ヤーズフレックス
ヤーズやドロエチ、ヤーズフレックスは分類が超低用量ピルです。
月経困難症や子宮内膜症の治療で用いられる場合には、超低用量ピルも保険適用での処方ができます。
超低用量ピルは低用量ピルに比べてエストロゲン(卵胞ホルモン)の配合量が少なく、副作用も出にくいという特徴があります。
低用量ピルが体質的に合わなかった人は、超低用量ピルを処方してもらえるように診察時に相談をしてみましょう。
保険適用に対応しているオンラインクリニックもある
月経困難症や子宮内膜症の治療が目的の場合、保険適用に対応しているオンラインクリニックもあります。
対面診察をできないオンラインクリニックでは、基本的にピルの処方は自費診療だけです。
ただし一部のオンラインクリニックでは、ピルを保険適用の3割負担で処方してもらえます。
例えば東京オンラインクリニックの場合、保険適用可能な5種類の低用量ピルを取り扱っています。
取り扱っているピル | 3割負担の目安料金(1シートあたり) |
---|---|
ヤーズ配合錠 | 2,300円 |
ドロエチ配合錠 | 1,290円 |
ヤーズフレックス | 2,890円 |
ルナベル配合錠ULD | 1,730円 |
フリウェル配合錠 | 1,040円 |
※2025年9月現在、価格の表記はすべて税込み
東京オンラインクリニックの場合、上記のピル代に加えて以下の費用(合計2,300円)も発生します。
- 診察料
- 処方関連の費用
- 薬局側の送料
- システム手数料
保険適用のピルの処方は1度に最大3シート(3ヶ月分)までできます。
最低でも3か月に1度は通院しなければならないことを知っておきましょう。
低用量ピルは市販されていないため入手方法は2つ
低用量ピルは医師の処方箋がないと購入できない医薬品になっていて、入手経路は以下の2つしかありません。
- オンラインクリニック
- 産婦人科や婦人科
薬局やドラッグストアでは市販されていないため、購入するためには必ず医師の診察が必要です。
ピルがネットで販売されているのを見かけるかもしれませんが、ほとんどは海外から個人が輸入しています。
医薬品の個人輸入はトラブルも多く、中には偽物が販売されているケースもあるので危険です。
実際に健康被害も報告されているので、安全にピルを入手したいなら必ず医療機関を受診しましょう。
オンラインクリニックなら診察の待ち時間を省ける
ピルの処方も実施しているオンラインクリニックでは、通院の手間や診察の待ち時間を省略できる点がメリットです。
通院となるとスケジュール調整が必要な上に、病院に行く交通費もかかります。
予約制だとしても診察状況によっては待ち時間が長くなってしまうケースもあり、通院が負担になっているという声も多いです。
時間に余裕のない人や、病院の開院時間に予定が合わせられない人は、どこでも診察を受けられるオンラインクリニックがおすすめ。
以下のオンラインクリニックでは、24時間365日いつでも診察をしているので、時間や場所の制限もなく処方してもらえます。
- スマルナ
- エニピル
- DMMオンラインクリニック
オンラインクリニックは対面診察ではないので、産婦人科や婦人科に比べて受診のハードルも低いと感じている人も多くいます。
低用量ピルの処方を受けた経験がある人は、簡単に利用できるオンラインクリニックを利用しましょう。
オンラインクリニックは診察料が無料になるケースも
診察代のコストを抑えたいなら、診察料が無料になるケースがあるオンラインクリニックでの処方がおすすめです。
各種オンラインクリニックにおける診察代は以下の通りです。
クリニック | 診察代 |
---|---|
ルナルナおくすり便 | 1,500円 ※初回のみ |
マイピルオンライン | 1,650円 ※初回のみ |
DMMオンラインクリニック | 無料 |
スマルナ | 無料 |
メデリピル | 無料 |
クリニックフォア | 1,650円 |
ピルマル | 無料 |
エニピル | 3,300円 |
※初回のみシステム利用料として
※2025年9月現在、価格の表記はすべて税込み
診察代やシステム利用料に関しては、初回だけ発生するクリニックが多いです。
ただし同じクリニックを利用していても、ピルの種類を変えたくて再度診察を受けた場合には、初回扱いとなり診察代が発生する可能性はあります。
薬の変更で診察代がかかるかどうかは、あらかじめクリニックへ確認しておきましょう。
オンライン処方で発生する送料は、数か月分をまとめて購入することでコストを減らせます。
一括決済にするとピル代も安くなるため、服用に慣れてきた人はまとめて購入することも検討しましょう。
初めての人は産婦人科や婦人科の医療機関で処方を受ける
低用量ピルの処方を初めて受ける人は、まず産婦人科や婦人科で受診をしましょう。
初めての場合は服用方法に不明点があったり、飲み忘れをしてしまった場合の対処が分からなかったりするケースが多いためです。
産婦人科や婦人科で処方を受けることで、もしもの際にもすぐに診察が受けられるので安心して服用できます。
ただし医療機関で受診をするなら、診察代や検査代も含めた費用を準備しておきましょう。
オンラインクリニックの場合でも、服用に関して専門家に相談できるところがあります。
- スマルナ
- メデリピル
- エニピル
上記のクリニックではLINEやチャットで24時間相談できる体制が整えられていて、無料で利用できます。
低用量ピルは薬の種類によっても副作用の出やすさや服用方法が異なります。
オンライン上で処方をしてもらいたい場合は、アフターフォローの充実しているクリニックを選びましょう。
ネット通販から低用量ピルを購入するのは危険
ネット通販で販売されている低用量ピルは、リスクが高いので購入しないようにしましょう。
低用量ピルは医薬品なので、購入に際して医師の処方せんが必要です。
Amazonや楽天などの通販サイトはもちろんのこと、薬局やドラッグストアでも市販はされていません。
しかし一部では海外から個人が輸入したもので、ネット上で売られているケースもあります。
個人輸入は以下のようなトラブルも多く、厚生労働省からも注意喚起がでています。
- 偽造された製品の可能性がある
- 副作用にも対応できない可能性がある
参考:医薬品等を海外から購入しようとされる方へ│厚生労働省
海外では承認された薬剤だとしても、日本で未承認のものは副作用に対して適切に処置をできないリスクもあります。
個人輸入した治療薬は偽造された製品の可能性もあり、安全性を確認できません。
個人輸入した薬剤で健康被害がおきたとしても、救済制度はなく自己責任となってしまいます。
ネット販売されているものは危険なので、安全にピルを使用するためにも医療機関を受診した上でピルを購入しましょう。
低用量ピルの自費診療に関してよくある質問
ここでは低用量ピルの自費診療に関して、よくある質問についてまとめました。
- 40代で低用量のピルを服用しても問題はない?
- クリニックによってピルの価格が違うのはなぜ?
- 低用量ピルを処方してもらうために必要な費用は?
- ピルを服用したあとに副作用はある?
ピルを服用する際には、低用量ピルの副作用や血栓症のリスクについて把握しておく必要があります。
クリニックによってピルの価格が異なる理由を知っておけば、クリニックも選びやすいでしょう。
低用量ピルに関する疑問や不安を取り除いて、安心して服用を始めましょう。
40代で低用量のピルを服用しても問題はない?
40代以降の人は血栓症になるリスクが高いので、低用量ピルの処方はしていないクリニックもあります。
一般的に40代以降の人で以下の要因がある場合、低用量ピルの処方は難しい傾向とされています。
- 肥満体型
- 高脂血症
- 高血圧
- 糖尿病
- 喫煙
そのため40代以降の人には低用量ピルの代わりに、ミニピルと呼ばれる薬剤を処方されるケースもあります。
ミニピルは黄体ホルモンのみが含まれていて、低用量ピルに比べると血栓症のリスクも低いです。
ミニピルなら、適切に服用すれば低用量ピルと同じ避妊効果も期待ができ、月経困難症の緩和にも役立ってくれます。
ただしミニピルはまだ日本で承認されていないので、治療目的だったとしても保険は適用されず自費診療のみです。
以下4つのオンラインクリニックでは、ミニピルも取り扱っています。
- DMMオンラインクリニック
- クリニックフォア
- ピルマル
- エニピル
血栓症のリスクをできる限り抑えたい人や、低用量ピルが服用できない人は、ミニピルを取り扱っているクリニックで診察を受けましょう。
クリニックによってピルの価格が違うのはなぜ?
同じ種類のピルだったとしても、当然ですが自由診療と保険適用では値段が異なります。
保険適用なら3割負担になるため、自費診療に比べてピル代も安く済みます。
ただし治療目的だったとしても、自費診療しか対応していないクリニックで処方を受けた場合、費用は10割負担となるので注意しなければなりません。
保険適用のピルの場合、クリニックごとで大きな価格差はありません。
医療保険が適用される医薬品に関しては、国によって薬価(医薬品の公定価格)が決められているためです。
一方で避妊用のピルは薬価が決められていないので、各クリニックで自由にピルや診察にかかる値段をが決められます。
自費で低用量ピルを購入する場合は、できる限り安いオンラインクリニックがおすすめです。
診察料が無料のオンラインクリニックもあるため、産婦人科に行くよりもコストを抑えられます。
クリニックを選ぶ際には、ピル代はもちろんのこと初診料や診察代、検査代なども含めたトータルの値段で検討しましょう。
低用量ピルを処方してもらうために必要な費用は?
産婦人科や婦人科で処方を受ける場合、主に診察代や検査代も発生します。
- 初診料
- 再診料
- 検査代
オンライン処方なら診察代が無料のクリニックもありますが、ピルの送料は負担する必要があります。
さらにオンラインクリニックは対面診察ではないため、定期検査が必要になった場合には産婦人科や婦人科を受診する必要があります。
保険適用ならば検査代は3割負担になりますが、自費診療の場合は全額負担です。
オンライン処方はまとめて購入することで、送料やピル代が割安にできます。
避妊目的の服用でコストを抑えたい場合、まとめて購入をしましょう。
ピルを服用したあとに副作用はある?卵胞ホルモンが配合されている低用量ピルについては、血栓症になるリスクがあると言われています。
血栓症とは血液が固まることで血管が詰まり、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こす恐れがある病気のことです。
ほかにも、低用量ピルを副作用した際に多い症状は以下の通りです。
- 悪心
- 嘔吐
- めまい
- ふらつき
- 頭痛・偏頭痛
低用量ピルの副作用について、下腹部痛や嘔吐、頭痛など人によって異なる症状が出る可能性もあります。
特に服用を始めてすぐの時期は、不正出血の症状が出る人も。
体質はもちろんのこと、処方されるピルの種類によっても副作用の出方は違います。
副作用についてもしっかりと説明を受けていれば、いざというときでも対処しやすいです。
ピルの服用経験のある人は、診察時に相談をして相性のよい薬剤を処方してもらうようにしましょう。