更年期の陰部が臭いときの対策と原因!デリケートゾーンの正しい洗い方や婦人科へ行くタイミング
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「陰部が臭い気がするけど誰にも言えない」「専用ソープはどの商品を選べばいいか分からない」といった理由で、臭い対策を始めたいのに一歩踏み出せない人は少なくありません。
更年期になると、清潔にしているのにふっと陰部の臭いが気になって不安がよぎる瞬間が増えがち。
恥ずかしさや戸惑いから誰にも相談できずにいる人も多いです。
多くの更年期女性が陰部の臭いに悩みを抱えていますが、正しいケアで軽減できます。
本記事では、更年期に起こりやすい臭いの原因を解説し、正しい洗い方と保湿のコツからおすすめのフェムケアアイテムを厳選して紹介。
受診の目安や商品選びの基準も明確化したので、今日から無理なく臭い対策が始められます。
自分に合ったケア方法で、陰部の臭いの不安を手放して心地よい毎日を過ごしましょう。
今回紹介するフェムケアアイテムは以下の5つです。
更年期で陰部の臭いが気になるときの対策
更年期で陰部の臭いが気になるときの対策は以下の通りです。
- デリケートゾーン専用商品でケア
- 通気性を重視した下着を身につける
- バランスの良い食事をとる
- 適度な運動で血行促進する
更年期の臭いは恥ずかしいものではなく、誰にでも起こる自然な変化。
更年期の陰部の臭いは、女性ホルモンの減少による自浄作用の低下や乾燥などで菌バランスが乱れるのが主な原因です。
膣内部を洗うのではなく、外陰部のみを弱酸性のフェムケアソープでやさしく洗いましょう。
綿や天然繊維で通気性の良い下着を選び、生理用品をこまめに交換してムレを防ぎます。
食生活では、揚げ物を控えて乳酸菌や大豆イソフラボン由来のエクオールを摂り、内側から膣環境を整えましょう。
軽い運動やストレス対策を取り入れ、血流を促進して代謝を高めるのも重要です。
体の内外から正しいケアをして、更年期特有の臭いをやわらげ、快適な毎日を過ごしましょう。
フェムケア商品でデリケートゾーンを洗う
陰部の臭いが気になるとき、フェムケア商品でデリケートゾーンをやさしく洗う方法が有効です。
臭い対策の基本は、やさしい洗浄。
膣内部を洗うのはNGで、外陰部のみをぬるま湯や専用ソープで丁寧に洗いましょう。
弱酸性で低刺激、ヒアルロン酸やセラミドなど保湿成分を含むフェムケアソープが理想的です。
膣フローラのバランスを守りつつ、汚れや臭いの元をやさしく洗い流せます。
一般的な石鹸やボディソープはアルカリ性で刺激が強く、膣の善玉菌まで洗い流してしまうため、乾燥やかゆみを引き起こす原因に。
洗うときは、指の腹で撫でるようにやさしく洗い、しっかりすすぎ流します。
体を洗う用のタオルは摩擦で傷つきやすく、トラブルの原因になるため使用は避けましょう。
拭くときも、擦らず軽く押さえて水分を拭き取ります。
デリケートゾーン専用商品でやさしく洗って、陰部の臭い対策をしましょう。
ムレにくい下着をつけて生理用品はこまめに変える
更年期で陰部の臭いが気になるときは、ムレにくい下着をつけ、生理用品のこまめな交換が有効な対策です。
通気性や吸湿性に優れた綿素材の下着を選ぶと、デリケートゾーンの湿度や摩擦を軽減できます。
化学繊維や締め付けの強い下着は、湿気をこもらせて雑菌の繁殖を招き、臭いの原因になりがちです。
綿や天然繊維であれば、ムレを防いで快適さをキープできます。
生理用品やおりものシートの長時間使用は、汗や分泌物がこもりやすくなり雑菌が増えるため、臭いが強まる原因です。
こまめに交換して、清潔を保ちましょう。
生理用品も通気性のあるタイプを選び、締め付けの少ない下着と組み合わせるのがベストです。
日中だけでなく就寝時も通気性を意識すると、臭い予防につながります。
通気性や吸湿性の良い下着と生理用品のこまめな交換で、陰部を清潔に保って臭い対策をしましょう。
揚げ物を減らして乳酸菌やエクオールを摂取する
揚げ物を減らして乳酸菌やエクオールを接種する方法も、更年期の陰部の臭い対策の1つです。
油っこい食事や動物性脂肪の摂りすぎは皮脂の酸化を促し、体臭や陰部の臭いを強める原因になります。
代謝にも負担をかけて肝臓の働きが弱まり、体の老廃物や臭いの原因物質が排出されにくい状態に。
肝臓をいたわるバランスの良い食生活は、体全体の臭い改善に寄与します。
大豆イソフラボン由来のエクオールは、女性ホルモンの減少をサポートするため、膣の潤いや臭いケアに役立つ可能性も。
以下の乳酸菌を含む食品を毎日の食事に取り入れましょう。
- 納豆味噌などの発酵食品
- ヨーグルト
- 豆乳
陰部の臭い対策として、栄養バランスのとれた食事で体の内側からのフェムケアにつなげましょう。
運動やストレス対策で血流改善
更年期で陰部の臭いが気になるときは、運動やストレス対策で血流改善を図りましょう。
血流を良くするのは、膣粘膜を健やかに保つための基本です。
膣や外陰部の組織に栄養が行き渡りやすくなれば乾燥や萎縮の予防につながり、膣環境が整いやすくなった結果、臭いを軽減させられます。
ウォーキングやストレッチなどの軽い運動を日常に取り入れると、下半身の血行が改善されて代謝もアップ。
骨盤底筋トレーニングや膣トレは、尿漏れ予防や膣まわりの血流を改善し、臭いの軽減にも寄与するとされています。
適度な運動でリラックス状態を保つと、ストレス発散にも効果的です。
ストレスは自律神経を乱し、ホルモンバランスを崩すため、膣の自浄作用を低下させます。
好きなアロマを焚いたり、深呼吸したりするだけでもストレス解消でき、陰部の臭い対策に有効です。
体を動かし心を整えて、陰部の臭い軽減と更年期ケアを両立しましょう。
陰部の臭さが気になる更年期におすすめのフェムケアアイテム5選
陰部の臭さが気になる更年期におすすめのフェムケアアイテムは以下の5つです。
更年期の陰部の臭い対策には、洗浄と保湿のバランスが良いフェムケア商品を取り入れると効果を期待できます。
laugh.のIntimate Washは弱酸性の泡ソープで摩擦を抑えながら、陰部をやさしく洗えるアイテム。
cellnoteのFeMishシリーズは洗浄から保湿、美白までトータルケアが可能で、乾燥やくすみが気になる人にもおすすめです。
YURiiROのオイルは、天然由来成分99%以上の低刺激処方で、潤いと臭いケアを同時に叶えられる人気アイテム。
and miguの薬用フェムケアウォッシュは、有効成分配合で臭いの根本から清潔に保てる実力派です。
ソフィのデリケートウェットシートは、外出先でも清潔を保てる携帯ケアに便利なアイテム。
自分の生活スタイルに合ったフェムケア商品を取り入れ、更年期のデリケートゾーンを清潔で快適に保ちましょう。
Intimate Washのデリケートゾーン専用ソープでやさしく洗う
laugh.(ラフドット)インティメイトウォッシュは、泡タイプのデリケートゾーン用ソープです。
弱酸性処方で、保湿成分であるCICA(ツボクサエキス)を配合しているのが特徴。
洗浄効果で臭いの元となる汚れにアプローチしながら、石油系成分やエタノールなど10種成分を不使用のフリー処方※で敏感な肌にも配慮されています。
もっちりとした泡が外陰部を包み込み、摩擦を抑えながら汚れや老廃物をやさしく落とし、臭いの原因をケア。
香りは以下の4つから選べます。
- 無香料
- スイートブーケ
- リラックスバーベナ
- ピュアムスク
「肌が敏感なのでケア商品が使えるか不安」「自分好みの香りで洗い上げたい」といった人にぴったりです。
洗いあがりはさっぱりして突っ張らず、保湿クリームとの併用でさらに肌の潤いを保持できます。
容量は100ml、価格は公式サイトで通常4,378円(税込)のところ、定期プランは初回50%OFFで2,189円(税込)です。
デリケートゾーンの悩みに特化した、泡タイプの弱酸性ソープでやさしく洗いたい人はlaugh.(ラフドット)インティメイトウォッシュを選びましょう。
※動物性成分、石油系成分、旧表示指定成分、エタノール、フェノキシエタノール、パラベン、紫外線吸収剤、鉱物油、小麦由来成分、合成着色料の10種成分を不使用
cellnoteのフェムケアシリーズで洗浄から保湿までトータルケア
cellnote(セルノート)のFeMish(フェミッシュ)シリーズは、デリケートゾーンのケアに特化したスキンケア商品です。
保湿や臭い対策に効果的な以下の製品が揃っています。
- 美白クリーム FeMish CLEAR
- ソープ FeMish SOAP
- 泡フォーム FeMish Premium WHIPと詰め替えパウチ
- 消臭ミスト FeMish MIST
- 保湿クリーム FeMish MOIST CREAM
- 保湿オイル FeMish OIL
幅広い商品を使用して臭い対策も含めたトータルケアをしたい人に最適です。
FeMish Premium WHIPは、高保湿泡で肌を整えながら潤いを残せる処方。
FeMish MOIST CREAMやFeMish CLEARと合わせて、2ステップケアで洗浄後の保湿やくすみケアまで視野に入れています。
成分にはヒト幹細胞順化培養液やナイアシンアミドなど美容・保湿成分を配合し、乾燥や敏感肌にも対応可能です。
朝晩の定期的な使用が効果的とされており、シリーズを揃えると洗うと潤す流れが一貫性を持ちます。
更年期を含むデリケートゾーンの悩みに対応した高機能スキンケア製品で、トータルケアしたい人はcellnote(セルノート)のFeMish(フェミッシュ)シリーズを購入しましょう。
YURiiROのオイルで潤いと臭いケアを叶えるフェムケア
YURiiRO(ユリイロ)のオイルは、フェムケア用に設計された潤いと臭いケアを叶える保湿オイルです。
デリケートゾーンだけでなく、全身やヘアケアにも使えるマルチな美容オイル。
ヒアルロン酸の5倍の保水力を持つ成分サクラン配合で、肌を潤し長時間キープします。
天然由来成分が汗やムレによる臭いをカバーし、清潔感を保つため、生理中や汗ばむ時期にも効果的です。
外陰部に潤いを補いながら肌のバリア機能を支え、摩擦や乾燥による不快感や臭いの発生を抑制できます。
皮膚科医・婦人科医監修のもと、低刺激性で敏感肌の人も安心して使える天然由来成分99%以上で作られた肌にも優しい処方です。
美容液成分層とオイル層が分かれており、使用前に振って混ぜるとより効果的です。
マッサージにも活用でき、マッサージ効果による血行促進や肌の柔軟性アップも期待できます。
ホワイトリリーとユズ&ベルガモットの2種類から香りを選べ、セルフケアの時間がさらに特別なものに。
臭いケアと肌トラブル予防に役立つデリケートゾーン用多機能美容オイルでフェムケアしたい人は、YURiiRO(ユリイロ)のオイルを取り入れましょう。
and migu薬用フェムケアウォッシュで臭いを根本から薬用洗浄ケア
and migu(アンドミグ)薬用フェムケアウォッシュは、有効成分を配合した薬用ジェル洗浄料で、臭いの根本にアプローチできるフェムケアアイテムです。
イソプロピルメチルフェノールとグリチルリチン酸ジカリウムのW有効成分配合。
デリケートゾーンの臭いの元からしっかり洗浄と殺菌をし、生理中の酸化した血液も密着洗浄します。
チューブのジェルタイプのため使用量を調整しやすく、好みでジェルと泡立てを使い分け可能です。
ヒアルロン酸Naやスクワランなどの保湿成分で肌をしっとり保護して乾燥を防ぎ、洗浄後のつっぱり感を抑えています。
ハーバル系の香りは、洗浄後の清涼感にこだわっているため、爽快感のある洗い上がりが好みの人にもぴったり。
敏感肌にも対応した低刺激設計で容量は150ml、価格は1,650円(税込)とお手軽で毎日の使用にも向いています。
シリーズには携帯しやすいスプレーもあり、トイレ後のケアにも使えて便利です。
陰部の臭いの元を殺菌してしっかり保湿も叶う薬用フェムケアウォッシュで臭い対策をするなら、and migu(アンドミグ)薬用フェムケアウォッシュを選びましょう。
ソフィ デリケートウェットシートは外出先やトイレ後に使える臭いケア
ソフィデリケートウェットシートは、デリケートゾーン専用に設計された持ち運びやすいウエットシートです。
液がたっぷり含まれた破れにくい大判シートは、外出中や生理中など清潔を保ちたいときに手軽に使えるのが特徴。
肌触りのいい不織布を使用しているので、デリケートな肌にもやさしく、安心です。
手のひらサイズで外出時の携帯に便利なうえ、使用後はそのままトイレに流せて処理が簡単で、衛生的。
ノンアルコールでパラベンフリーのため敏感肌でも安心して使え、洗い流したようなさっぱり感を実感できます。
保湿成分配合で乾燥や乾燥によるかゆみを防ぎ、外出時の陰部のムレや臭いケアに最適です。
香りは以下の3種類があります。
- フローラルの香り
- せっけんの香り
- 無香料
無香料タイプは香りに敏感な人でも使えます。
10枚入りで286円(税込)と価格も手ごろで、外出先でも手軽に不快感を軽減でき、利便性が高いです。
旅行中や水での洗浄が難しい場面でも陰部の臭い対策ができるのは嬉しいポイント。
ソフィデリケートウェットシートをバッグやポーチに常備して、清潔で快適に過ごしましょう。
更年期の陰部の臭いの原因とは?
更年期の陰部の臭いの原因は、主に以下の4つです。
- 自浄作用の低下
- 医学的要因
- 粘膜環境の悪化
- 生活習慣の乱れとストレス
更年期による女性ホルモンの分泌低下により、膣の自浄作用は衰えてしまいます。
膣内の細菌バランスが崩れると、細菌繁殖や萎縮性膣炎などの疾患リスクも高まりやすいです。
粘膜の乾燥や血流低下によっても膣内環境が悪化し、臭いが強まる原因に。
生活習慣の乱れやストレスでもホルモンバランスが崩れ、臭いを悪化させると言われています。
臭いが気になる人は、更年期の体の変化を理解して適切なケアを取り入れましょう。
女性ホルモン低下による自浄作用の低下
更年期に入るとエストロゲンの分泌が減少し、膣内を酸性に保つ働きが弱まって臭いが強くなる傾向にあります。
本来、膣内は乳酸菌が弱酸性を保っており、自浄作用によって雑菌の繁殖を防いでいるため清潔で、臭いも気になりません。
更年期の膣内では、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌減少に伴い乳酸菌も減少し、pHバランスが崩れてしまいます。
細菌や雑菌が繁殖しやすく悪玉菌が増えた膣内は、酸性環境を維持できない環境になるため、独特の臭いが感じられやすくなります。
更年期の陰部の臭いの主な原因は、膣環境の悪化が招く自浄作用の低下です。
加齢に伴う自然な変化ですが、臭いが気になる人はホルモン低下の影響を理解して、フェムケアアイテムによるケアを取り入れましょう。
細菌繁殖や萎縮性膣炎など医学的な要因
更年期の女性に多い傾向にあるのが、細菌繁殖や萎縮性膣炎などの医学的な要因による臭いです。
細菌性膣症は膣内の細菌バランスが崩れて起こる状態で、生臭い独特の臭いが特徴。
萎縮性膣炎は膣内の酸性度が低下し、細菌が異常に増殖して悪臭やおりものの変化を伴います。
いずれも、更年期の以下の膣環境変化によって疾患リスクが高まるのが原因です。
- 女性ホルモンの分泌減少による自浄作用の低下
- 粘膜が薄くなり外部刺激に弱くなる
いずれも性感染症ではなく、膣内の菌バランスが乱れて生じるため、誰にでも起こる可能性があります。
炎症が進むと強い臭いや痛みを伴うため、臭いが続くときは婦人科で原因を確認しましょう。
乾燥や血流低下による粘膜環境の悪化
膣の乾燥や血流の低下による粘膜環境の悪化も、更年期の陰部の臭いに大きく関係しています。
更年期の陰部は、エストロゲンの減少により膣や外陰部の粘膜が薄くなり、乾燥しやすい状態です。
粘膜が乾燥すると、自浄作用が弱まって菌の繁殖を防げなくなり、臭いや炎症リスクが上がってしまいます。
外部刺激にも弱くなり、不快感や性交時の痛みを引き起こすケースも。
エストロゲンの減少は、血管を細くしやすく血流低下の原因にもなります。
加齢によって、血管や骨盤底筋などの筋肉が弱る変化も血行が悪くなる原因です。
血流不足で粘膜の新陳代謝が滞り、膣内環境が乱れて臭いが強まる傾向もあります。
乾燥や血流の悪化を防ぐために、保湿や軽い運動を取り入れましょう。
食事や睡眠などの生活の乱れとストレス
生活習慣の乱れやストレスは膣内バランスに間接的な悪影響を及ぼし、更年期の陰部の臭いの原因になります。
栄養が偏った食生活や睡眠不足は、ホルモンバランスを崩し、膣粘膜の潤いを保つ力を低下させます。
ストレスは自律神経を乱し、免疫機能を低下させるため、膣内の細菌バランスをさらに崩してしまう要因に。
更年期の自然な体の変化でもある陰部の臭いや炎症、乾燥リスクを高めて、悪循環に陥りやすいと言われています。
臭いを軽減するためには、食事や睡眠を整えて、ストレスをためない生活を心がけましょう。
| 対策法 | 詳細 |
|---|---|
| 食生活のバランスを整える | ・意識して魚料理を摂り入れる ・牛乳の代わりに豆乳を使って調理する ・小鉢を加えて野菜の摂取量を増やす |
| ストレス対策 | ・好きな音楽を聴く ・ウォーキングやストレッチをする ・おしゃべりを楽しむ |
例えば食生活のバランスを整えるなら、意識して魚の摂取量を増やす、小鉢を加えて野菜を多めに摂るといった対策なら無理なく続けられます。
ストレス対策は好きな音楽を聴く、ウォーキングをするといった手軽な方法から始めましょう。
更年期の陰部の臭いの種類と見分け方
陰部の気になる臭いの種類と見分け方は以下の通りです。
- 体臭との区別
- おりものの変化
- 病気
臭いの発生源や特徴を理解し、更年期特有の陰部の臭いと区別しましょう。
更年期は、おりものの量や性状の変化が臭いを強めると言われています。
一方、感染症や尿トラブルが原因となる臭いの可能性もあります。
普段の体臭や膣の状態を把握しておき、更年期による変化なのかを意識して見分けましょう。
加齢臭や汗腺由来の体臭との違い
更年期の気になる陰部の臭いと加齢臭や汗腺由来の体臭には、以下の明確な違いがあります。
| 区分 | 主な原因 | 臭いの特徴 | 発生部位 | 時期 |
|---|---|---|---|---|
| 更年期の陰部の臭い | 女性ホルモン減少による膣環境悪化 | 酸っぱい、スパイス様臭、疲労臭 | 膣内、デリケートゾーン | 更年期以降 |
| 加齢臭 | 皮脂の酸化により発生する成分 | 古本や枯れ草の油臭さ | 背中、胸部、耳周り | 中高年以降 |
| 汗腺由来の体臭 | 汗と皮膚常在菌の分解物 | 汗臭い、酸っぱい臭い | 脇、足、首など | 年齢問わず |
更年期の膣の臭いは、主にホルモン低下に伴う膣環境の変化と、雑菌繁殖で生じる酸っぱい臭いです。
加齢臭は、全身の皮脂の酸化によって発生する2-ノネナールが主な原因で、加齢に伴い皮脂腺から分泌されます。
汗腺由来の体臭は、汗や皮膚常在菌が分解して作る脂肪酸やアンモニアなどの臭いが元で、汗腺の多い部位から年齢に関係なく発生します。
普段の体臭と混同せず、臭いの発生源が膣内なのかを意識して区別しましょう。
おりものの変化による臭い
更年期の陰部の臭いは、おりものの変化による臭いでもあります。
おりものは膣内の状態を映すバロメーターで、通常は無色から白色、軽い酸味臭がある程度です。
更年期はホルモンバランスの乱れで膣内環境が悪化し、おりものが不快臭の原因になりがち。
個人差はありますが、量は一時的に増減しやすく、閉経後は減少傾向でサラサラした性状になると言われています。
変化に気づくために、普段から自分のおりものの量や性状を観察しましょう。
感染症や尿器が原因の可能性
更年期の陰部の臭いには、感染症や泌尿器の不調が原因の可能性もあります。
女性ホルモン低下で膣粘膜が薄く乾燥しやすく、バリア機能が低下するため、萎縮性膣炎や外陰炎などの感染症を起こしやすくなります。
カンジダ膣炎ではかゆみや白いおりもので強い酸臭が、細菌性膣炎では生臭い臭いが特徴です。
更年期は骨盤底筋の緩みで尿漏れが起こりやすく、尿がデリケートゾーンに付着して臭いの悪化につながる場合もあります。
セルフケアで臭いが改善しない人や、かゆみや違和感がある人は、早めに婦人科や泌尿器科を受診しましょう。
陰部保湿の重要性とフェムケア商品の選び方
更年期の陰部ケアでは洗浄だけでなく、保湿が非常に重要です。
女性ホルモンの低下で膣や外陰部は乾燥しやすくなり、自浄作用が弱まって雑菌が増殖し、臭いが強まる原因になります。
乾燥や臭いを防ぐには、低刺激で保湿成分を含むフェムケア商品を選んで使いましょう。
ソープだけでなく、オイルや携帯用シートを使い分けると、自宅でも外出先でも快適にケアが可能です。
更年期の臭い対策には、洗浄と保湿を組み合わせたフェムケア習慣を取り入れましょう。
更年期に多い乾燥と臭いの関係
更年期に多い陰部の乾燥は臭いに深く関係しており、陰部保湿が非常に重要です。
膣や外陰部は、更年期の女性ホルモン低下で粘膜が薄くなり、乾燥しやすくなります。
潤いを失うと自浄作用が弱まり、雑菌が繁殖して臭いが強くなる原因に。
乾燥を放置すると傷つきやすく膣炎になるリスクも高まるため、デリケートゾーン専用の保湿クリームやオイルでの保湿ケアは健康維持のためにも重要です。
入浴での洗浄ケアに加えて保湿を習慣化すると、乾燥を防止して肌のバリア機能を回復し、臭いの元となる最近の異常増殖を防げます。
陰部の臭い対策としても保湿ケアを取り入れ、陰部の快適な状態を維持しましょう。
フェムケア商品は低刺激で保湿成分を含むものが理想
更年期世代には、低刺激で保湿成分を含むフェムケア商品が理想的です。
デリケートゾーンの皮膚は薄く敏感なため、以下の成分を含まない低刺激の製品が安心。
- 強い成分
- 香料
- アルコール
顔や体用の製品では刺激が強すぎる場合もあるため、デリケートゾーン専用品を取り入れましょう。
更年期世代は以下のような保湿成分が含まれているフェムケア商品を選ぶと、陰部の乾燥を防げます。
- セラミド
- ヒアルロン酸
- グリセリン
- アロエベラエキス
保湿成分が豊富に含まれたデリケートゾーン専用製品で、粘膜や皮膚のバリア機能をサポートして臭い対策をしましょう。
フェムケアソープ以外にオイルやシートも使い分ける
更年期女性のフェムケアは、ソープだけでなく、オイルやシートも使い分けると効果的です。
低刺激のフェムケアソープで膣まわりを洗浄し、余分な皮脂や雑菌を洗い流します。
洗浄後の保湿にはフェムケアオイルやジェルで、乾燥しやすい更年期の粘膜や肌に潤いとバリア機能を与えましょう。
マッサージで血行促進や柔軟性向上も期待でき、乾燥による臭いやかゆみ予防に有効です。
フェムケアシートは、外出先やトイレ後の簡易ケアやリフレッシュに便利。
携帯性が高く、臭い対策や汚れ落としに使えます。
使い分けると、更年期で乾燥しやすく敏感になったデリケートゾーンの健康維持と臭い対策がしやすいです。
ソープで基本の洗浄をした後にオイルやジェルで保湿と血行促進、シートで日中のリフレッシュやケアと、用途に応じて使い分けましょう。
婦人科を受診する目安とタイミング
更年期の陰部の臭いが気になるとき、婦人科を受診すべき目安とタイミングは以下の通りです。
- 強い臭いが長引く
- おりものが明らかに変化した
- 不正出血や痛みがある
セルフケアをしているのに、強い臭いが数週間続くなら、病気の可能性があります。
おりものの色や量が明らかに変化したときも、放置すると悪化する疾患が隠れているケースを疑わなければいけません。
不正出血や痛みを伴う場合は、早急な受診を推奨します。
更年期の陰部の臭いは自然な体の変化ですが、自己判断せず、異常を感じた時点で婦人科や専門医を受診しましょう。
強烈な臭いが長引くとき
強烈な陰部の臭いが長引くときは、婦人科や専門医を受診しましょう。
セルフケアをしても改善しない強い臭いが続くなら、以下の疾患が隠れている可能性もあります。
- 細菌性膣炎
- カンジダ膣炎
- 萎縮性膣炎
- トリコモナスなどの性感染症
- 膀胱炎
- 尿路感染症
上記の疾患は臭いが強いケースも多く、放置すると悪化してしまいます。
臭いが数週間以上続くときは、適切な診断と治療のため早めに婦人科や泌尿器科を受診しましょう。
おりものの色や量が明らかに変化しているとき
おりものの色や量が明らかに変化しているときは、自己判断せず婦人科受診を推奨します。
受診すべき変化のサインの例は以下の通りです。
- 黄色や黄緑になっている
- 茶色に変化している
- 血が混じっている
- 量が急に変化した
- 粘度が高くなった
おりもので気になるのは色の変化で、茶色に変化したり血が混ざったりするときは受診しましょう。
量が急に増減したり、異常に粘っこくなったりしたときも同様です。
普段と違うおりものは、膣炎や性感染症の可能性が否定できません。
更年期は女性ホルモンの変動でおりものの状態が変わりやすい時期なため、日頃からおりものを観察し、異常に気づけるようにしましょう。
市販のケアだけで判断せず、異常を感じたら早めに婦人科の受診が必要です。
出血や痛みを伴う場合は早めに受診する
不正出血や強い痛みを伴うときは、以下の病気が原因の可能性もあるため、早めの婦人科受診が安心につながります。
- 萎縮性膣炎
- 細菌性膣炎
- 子宮頸管炎
- 子宮内膜炎
- 子宮筋腫
- 子宮体がん
更年期世代はホルモンの変化で粘膜が弱まり、症状が出やすい時期。
閉経後の不正出血は婦人科疾患の疑いが強いため、症状が軽くても、長引く不正出血や鋭い痛みは早期発見と早期治療が必要です。
婦人科受診により適切な検査と診断が行われ、必要な治療やホルモン補充治療が開始されます。
不正出血や痛みのある更年期の陰部症状は、自己判断で様子を見ず、できるだけ早期に受診しましょう。
更年期の陰部の臭い対策でよくある質問
更年期の陰部の臭い対策でよくある質問を以下にまとめました。
- 更年期に陰部が臭うのは老化のせい?
- なぜ洗っても臭いが取れないの?
- 市販の専用商品の効果は?
更年期の陰部の臭い対策を始める前に、まずはよくある疑問や不安を解消しておきましょう。
更年期で陰部の臭いが強くなるのは老化?
更年期の陰部の臭いが強くなるのは老化そのものではなく、女性ホルモンの低下による膣内環境の変化が大きな原因です。
老化現象の一部ではありますが、単なる老化ではありません。
自浄作用が弱まり雑菌が繁殖しやすくなるため、自然な体の変化として誰にでも起こり得ます。
しっかり洗っているのに臭いが取れないのはどうして?
臭いが取れない原因は、根本的に膣内の環境が乱れているケースが多いからです。
更年期の陰部の臭いは、膣内の菌バランスが乱れたり乾燥したりする内的要因がほとんど。
強く擦ったり刺激の強い洗浄剤でしっかり洗いすぎたりすると、バリア機能の低下を加速させ、かえって臭いが強くなる場合もあります。
デリケートゾーンは弱酸性を保つのが大切なので、刺激の少ない専用ソープでやさしく洗い、保湿も合わせて行いましょう。
市販のソープやサプリは効果がある?
市販のデリケートゾーン専用ソープやサプリは、ケアの一助となります。
フェムケア商品は膣内を清潔に保てるため、臭い対策に有効です。
乳酸菌やエクオール配合のサプリは、腸内環境や膣内フローラを整え、善玉菌を増やして臭いや炎症の予防に役立つとされています。
効果には個人差がありますが、食生活や体調管理と組み合わせて使うのがポイントです。
症状や経過に応じて、専門医の受診も検討しましょう。