更年期の症状!肩こりや腰痛、
背中の痛みの原因と対策

運動器官系の症状
21/01/19
更年期の症状!肩こりや腰痛、<br />背中の痛みの原因と対策

更年期を迎えてから目立ち始める、肩こりや腰痛、背中の痛み。女性ホルモンの減少によって症状が起こっていると考えると、「これからはずっと、症状と付き合っていくしかない」とあきらめてしまうこともあるでしょう。
しかし、更年期症状はきちんと治療を受けて体調管理を意識していれば、多くのケースで緩和できます。症状を軽視せずにしっかりと対応することで、更年期でも明るく健康的な毎日を過ごせるようになる方は、実際に多いです。
今回は、更年期症状による肩こりや腰痛、背中の痛みの症状や原因、対策について解説します。

肩こり、腰、背中の痛みの症状

肩こりでは「肩に重苦しい痛みを感じる」「肩の筋肉が硬くなっている」などの症状があり、腰痛では「腰の痛みが続き、立つことも座ることも辛い」「腰の筋肉が緊張している」などの症状があります。背中の痛みは、肩こりから広がってくるケースが多いです。

「元々肩こりや腰痛、背中の痛みが気になっていたけれど、更年期を過ぎてからさらに症状が強くなった」「今までは気にならなかったけれど、更年期以降から症状に悩んでいる」など、症状の出方にも個人差があるケースがほとんどです。

肩こりや腰痛、背中の痛みは慢性的な症状となるため、長引くと生活の質に悪影響を及ぼすリスクもあります。「元々肩こりや腰痛、背中の痛みがあるから」と症状を放置せず、専門的な治療や体調のケアをしていく必要があります。

更年期に肩こり、腰、背中の痛みが出る原因

まず、肩こりの一般的な原因は、筋肉の緊張です。首から肩甲骨にかけての筋肉が緊張状態になることで、血行不良が起こったり疲労物質『乳酸』が筋肉中に溜まったりして、こりが引き起こされます。肩こりの悪化に伴い、背中の痛みにつながるケースもあります。

腰痛の原因は、腰の骨への負担が関係している可能性が高いです。これにより、肩こりと同じように、血行不良や乳酸の蓄積が起こり、痛みが出やすくなります。

病気が関連しているケースも

肩こりや腰痛の多くは筋肉の緊張が原因となりますが、なかには危険な病気が潜んでいるケースも少なくないため、注意が必要です。
肩こりには、『心筋梗塞』や『狭心症』などの心臓に関する病気、頸椎椎間板ヘルニアなど骨格の変形を原因とするケースもあります。腰痛では『腰椎椎間板ヘルニア』『腰椎分離症』『腰部脊柱管狭窄症』など、整形外科での検査や治療が必要となる病気が原因となっている可能性も否定できません。

これらの病気への対策が遅れると、痛みが強くなったり命の危険にかかわったりするリスクが高くなります。肩こりや腰痛、背中の痛みが続く場合は、早めに医療機関を受診し、症状の原因を確かめるようにしましょう。

更年期症状として肩こり、腰痛、背中の痛みが出ている可能性も

45歳あたりから肩こりや腰痛、背中の痛みが目立ち始めた場合は、更年期による体の変化が原因である可能性が高いです。
平均的に40代半ばごろの女性は、不正出血や生理不順などの後に、生理の終了『閉経』を迎えます。閉経が起こると、それまでピーク状態で分泌されていた女性ホルモンが減少し、女性の体は女性ホルモンによる保護を受けられなくなります。このような変化によって起こるものが、いわゆる更年期症状です。

更年期症状には、のぼせやほてり、発汗、憂うつ感やイライラ感、めまいをはじめ、骨粗しょう症や皮膚の乾燥、しびれなど非常に多くのものがあり、肩こりや腰痛、背中の痛みもかずある更年期症状のうちの一つです。
更年期を迎えると、『卵胞ホルモン(エストロゲン)』の減少によって自律神経の機能が乱れ、血液循環がスムーズに行われなくなります。これにより、肩や背中、腰の筋力が低下し、腕や頭、全身を支えられなくなります。このような悪循環が続き、肩こりや腰痛、背中の痛みが起こるのです。

更年期症状のセルフチェック

肩こりや腰痛、背中の痛みなどは、更年期を迎えていなくても起こりうる症状です。「いつもの症状だから」と放置されてしまうケースも少なくありませんが、更年期症状には専門家による検査や治療が必要となることから、自己判断は危険です。現時点で出ている症状が更年期と関係があるかどうかは、ほかの症状が出ていないかを確かめることでわかりやすくなります。

45歳前後で、

  • ほてりやのぼせ、急な発汗が目立つようになった
  • 腰や手足が冷える
  • 息切れや動悸が気になる
  • 睡眠の質が全体的に低下している
  • すぐにイライラしてしまい、気持ちのコントロールが難しくなっている
  • 頭痛、めまい、吐き気が良く出る
  • 疲れやすくなった

 

などの症状が多く見られる場合は、更年期障害によって肩こり、腰痛、背中の痛みが出ていると考えられます。

また55歳前後で、皮膚の乾燥、しみ・しわ、骨粗しょう症、尿失禁、萎縮性膣炎、関節痛、認知力の低下、脂質異常症などの症状が見られる場合も、更年期症状との関係性が深いと言えます。
更年期症状は悪化すると日常生活に支障が出る『更年期障害』になるリスクが高いため、上記の症状に心当たりがあるなら、1日でも早く医療機関を受診し、体の状態を確認しましょう。

更年期による肩こり、腰痛、背中の痛みへの対処法

更年期症状による肩こり、腰痛、背中の痛みを緩和させるには、医療機関での治療と毎日の生活習慣の改善が必要不可欠なポイントです。

医療機関での治療

更年期症状に対し、医療機関では『ホルモン補充療法(HRT)』を『漢方療法』が主に選択されます。

ホルモン補充療法(HRT)

ホルモン補充療法とは、更年期によって失われる卵胞ホルモンを人為的に補い、症状を和らげるための方法です。専用の薬剤を使い、種類や投薬期間、タイミングなどは女性一人ひとりの症状や状態に合わせて選んでいきます。即効性に優れ、幅広い更年期症状に対応できる点がメリットです。
薬物療法ならではの副作用が心配されることもありますが、ほとんどのケースで時間とともに軽快されます。担当の医師と相談しながら、体にとって無理のない服用を調整しましょう。

漢方療法

漢方療法では、症状への対処療法と言うよりは、体質改善の視点からのアプローチを目的にしています。症状だけをとらえず、一人ひとりの体質や体型に合わせた薬を処方し、症状の緩和を目指します。
ホルモン補充療法ほどの即効性は期待できないものの、重篤な副作用のリスクが低いことや体質が良くなることがメリットです。漢方療法のみを選択することも、ホルモン補充療法と並行して漢方薬を服用することもできます。

生活習慣によるケア

医療機関での治療に合わせ、生活習慣の改善も、肩こりや腰痛、背中の痛みを緩和するために役立つポイントです。

早寝早起きをはじめとする規則正しい生活、栄養バランスの整った食事、適度な運動、湯船に浸かる習慣などは、冷え性やストレスを防いでくれます。冷え症やストレスは更年期症状の原因でもあるため、健康的な生活でこれらの原因を防ぎましょう。
特に適度な運動は、肩こりや腰痛、背中の痛みなどの筋肉の緊張を原因とする症状を和らげてくれます。無理のない運動で血行を改善し、いつでも好調で過ごせる体を目指しましょう。

金銭的な負担を抑えるために、医療機関の見直しも検討しましょう

更年期には肩こりや腰痛、背中の痛みに限らず、心身ともに多くの症状があらわれます。
それらの症状をできるだけ抑え、更年期によるストレスを軽減するには、医療機関での治療が必要です。

しかし、医療機関での治療が金銭的な負担となり、新たなストレスを生み出すこともあります。実際にホルモン補充療法では平均して月に1,000円から5,000円ほどの治療費がかかります。月に数千円ほどの出費ではあるものの、更年期期間が10年だとすると、総額は決して軽視できない金額であることも事実。漢方療法やそのほかの治療法、検査などでも少なからず金銭的な負担が発生します。家族の介護や子供の進学で家計の節約やほかの出費が求められる時期と重なり、不安に思う方も多いでしょう。

そのようなストレスを避けるためにも、医療保険の見直しをおすすめします。金銭的負担を抑えて更年期治療を受けられるよう、それを可能にしてくれる医療保険を選ぶと良いでしょう。 体力的・精神的、金銭的なストレスから解放された更年期を過ごすためにも、前向きに治療を受けられる環境を整えましょう。

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