生理前のひどいPMSの対処法は?うつやイライラが起こりやすい人の特徴を紹介
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生理前の体や心にひどい不調を感じる人は、PMSの症状が出ている可能性があります。
PMSの症状には様々な種類があり、腹痛や乳房の張りだけでなく、イライラや気分の落ち込みを感じる人も多いです。
女性の50~80%がPMSを経験していると言われていますが、症状の種類や度合いには個人差があります。
感情のコントロールができないほどひどい症状の人は、PMSを悪化させやすい特徴に当てはまっている可能性も。
今回の記事ではPMSがひどくなりやすい人の特徴と、治療法やセルフケアのやり方を紹介します。
ひどいPMSに悩んでいる人は、重くなりやすい特徴に当てはまっていないか確認して、緩和させる対策を実践しましょう。
生理前に起こるひどいPMSやPMDDの症状とは?
生理前に起こるPMSは月経前症候群と呼ばれており、女性の約8割が何らかの症状を経験していると言われています。
PMSで起こる症状は、おもに以下の2種類です。
- 身体的症状
- 精神的症状
一般的に生理前は、腹痛や乳房の張りなど身体的な症状を感じる女性が多いです。
加えてイライラや気分の落ち込みといった精神的症状も多くみられ、重さの度合いには個人差があります。
感情のコントロールができないほど症状が深刻なら、PMDD(月経前気分不快障害)と診断されるケースも。
PMSやPMDDは生理が始まると自然に解消されるのが特徴で、生理開始後も症状が続くなら別の疾患の可能性も考えられます。
PMSやPMDDの症状は200~300種類程度あるので、自己判断せずに医療機関で診断を受けましょう。
PMSの症状は月経の1週間ほど前から出現する
PMSとは、月経前3~10日の間に精神的または身体的な症状が現れる疾患です。
症状に個人差があるのはもちろん、月によっても現れ方が異なり、種類は200~300以上と多岐にわたります。
PMSは月経前症候群とも呼ばれ、全女性の50~80%※が何らかの症状を経験しているとの報告もあります。
毎月生理前に何らかの不調が現れるなら、PMSの症状の可能性も。
PMSを経験した人の中で、治療が必要なほど重症だと感じているのは3~7%※程度です。
精神的な不調が重く、日常生活に支障が出ているならPMDD(月経前気分不快障害)と診断される可能性もあります。
PMDDはPMSの一種で、感情をコントロールできないほど心が不安定になるのが特徴です。
身体的症状だけでなく、職場の人間関係や家庭内のコミュニケーションに支障が出ている人は、医療機関でPMSの診察を受けましょう。
※参照:PMS,PMDDの診断と治療
生理前にみられるPMSのおもな症状
生理前に起こるPMS(月経前症候群)では、身体的または精神的な以下の症状が現れます。
身体的症状
- 身体的症状
- 頭痛
- 腰痛
- 関節痛
- 筋肉痛
- 体重増加
- にきび・肌荒れ
- 乳房の張り・痛み
- 腹部の張り・ふくらみ
精神的症状
- 疲れ
- 怒り
- 緊張
- 無気力
- 孤独感
- 抑うつ
- イライラ
- 睡眠障害
- 引きこもる
- 意欲の低下
- 気分の変動
- 落ち着かない
- 集中力の低下
行動の変化
- 過食
- 特定の食べ物に対する食欲増加
PMSは、生理が始まると4日以内に消失して13日目まで再発しないのが特徴です。
生理周期に合わせて毎月症状が出ているなら、PMSの可能性があります。
上記の症状が複数あり私生活に影響が出ている人は、婦人科を受診して治療を受けましょう。
ただし生理前以外にも症状があるなら、PMS以外の可能性も考えられます。
症状が出るタイミングや治るまでにかかる期間を把握して、診察時に医師へ伝えましょう。
特に精神症状が強い状態ならPMDDが疑われる
PMSの中でも特に精神症状が強く現れているなら、PMDDと診断されるケースもあります。
PMDDは月経前不快気分障害と呼ばれており、以下の症状が強く出るのが特徴です。
- 不安
- イライラ
- うつ症状
- 気分の落ち込み
上記の症状があり日常生活に支障をきたすレベルであれば、PMDDが疑われます。
PMDDは月経のある女性の3~8%※に存在する可能性があるといわれています。
突然悲しくなったり、拒絶されることに敏感になったり、普段は平気でも生理前に限って気分が落ち込むときはPMDDの症状かチェックしましょう。
以下の表にPMDDの診断基準をまとめました。
下記の症状のうち1つまたはそれ以上存在する
- 著しい情緒不安定
- 著しい苛立たしさ・怒りまたは対人関係の摩擦の増加
- 著しい抑うつ気分・絶望感または自己批判的思考
- 著しい不安・緊張
さらに下記の症状のうち1つまたはそれ以上が存在し、上記と合わせて5つ以上当てはまる
- 日常における興味の減退
- 集中力困難の自覚
- 倦怠感または気力の著しい欠如
- 食欲の著しい変化・過食・特定の食べ物への食欲増加
- 過眠または不眠
- 圧倒されるまたは制御不能
- 他の身体的症状
PMDDはほとんどの生理周期で上記の症状が5つ以上現れ、生理開始とともに軽快します。
1年以上症状が続いており、職場や学校、家庭において支障が現れているならPMDDと診断される可能性も。
PMDDの診断は以下の診療科で受けられます。
- 婦人科
- 精神科
- 心療内科
身体的症状がなく、イライラや抑うつで自分をコントロールできない人は、精神科や心療内科を受診しましょう。
女性に起こりやすいPMSと似ている症状
生理前以外でPMSと似た症状が起こるなら、以下の疾患が考えられます。
- 月経困難症
- 更年期障害
月経困難症は生理中の腹痛をはじめ、以下の症状が現れます。
- 腰痛
- 頭痛
- 吐き気
- お腹の張り
- 激しい腹痛
PMSと月経困難症の症状はよく似ており、ひどい不調があれば日常生活が困難になる可能性も。
しかし月経困難症は生理が始まってから症状が出る疾患なので、PMSとは区別しやすいです。
月経困難症は子宮や卵巣の病気が原因の1つといわれていますが、身体的な要因がない思春期にみられるケースもあります。
イライラやほてりなどPMSと似た症状で区別しにくい更年期障害は、45歳~55歳の女性に多くみられるのが特徴です。
月経困難症も更年期障害も婦人科で診断できるため、PMSと区別できなくてもクリニックを受診しましょう。
PMSの原因とひどくなりやすい人の特徴
PMSの原因には女性ホルモンのバランスが関係していると考えられており、症状が悪化しやすい人には特徴があります。
PMSの重さを左右するのは以下の要因です。
- 性格的要因
- 環境的要因
真面目や完璧主義の人は自分を追い込みやすく、ストレスを溜めてPMSを悪化させやすい傾向です。
食生活や喫煙といった環境的要因も、症状を重くする可能性があります。
年々PMSの症状が重くなっている人は、生活習慣や身の回りの環境が原因になっているケースも。
PMSの症状が重くなる原因を把握して、少しでも緩和する工夫をしましょう。
PMSの原因は女性ホルモンのバランスが関係する?
PMSの原因ははっきりと分かっていませんが、以下の理由で女性ホルモンが影響しているのではないかと考えられています。
- 排卵がない人には症状がみられない
- 小児や閉経後の女性には症状がみられない
- 女性ホルモンを抑制する薬剤で改善がみられる
PMSの症状が起こるのは、排卵日から生理が始まるまでの1週間程度です。
排卵日から生理開始までの期間は黄体期と呼ばれており、受精卵が着床しやすいようにプロゲステロン(黄体ホルモン)が分泌されます。
引用元:厚生労働省「知って対策PMS月経前症候群」
反対にエストロゲン(卵胞ホルモン)の分泌は減少して、2つのホルモンバランスが大きく変動する時期です。
黄体期におけるエストロゲンとプロゲステロンの変動が、PMSを引き起こしているのではないかと考えられています。
一方で排卵のない生理や閉経後の女性には、ホルモンの大きな変動がないため、PMSが起こらないのではと推測可能です。
さらにPMSの治療には女性ホルモンを抑制する薬剤が用いられるケースもあり、一定の効果を期待できます。
上記を踏まえると、PMSの発症には女性ホルモンが深く関わっていると考えられるため、生理前の時期に変化が起こる人はPMSを疑いましょう。
PMSの症状が重くなりやすい人の性格的な特徴
PMSが重くなりやすい人の性格的な特徴は、以下が挙げられます。
- 律儀
- 真面目
- 完璧主義
- 負けず嫌い
- 自分に厳しい
PMSは症状があっても日常生活に支障のない人もいれば、会社へ行くのがつらいほど重くなりがちな人もいます。
症状の強さに個人差があるのは、PMSには気質的な要因が関係していると考えられるためです。
特に責任感が強く自分に厳しい人は要注意なので、上記の性格的特徴に当てはまる人は、自分を追い込まずになるべくリラックスを心がけましょう。
環境的要因もPMSの症状に影響する
ホルモンバランスだけでなく、生活環境によってもPMSの症状がひどくなる可能性はあります。
PMSを誘発しやすくなる環境や生活習慣は以下の通りです。
- 肥満
- 子育て中
- 妊娠、出産後
- むくみやすい
- 職場でのストレス
- 喫煙や飲酒の習慣
ある研究※1では、食生活もPMSの症状を重くする要因になると報告されています。
普段から意識して栄養を摂取している人は、意識していない人に比べてPMSが軽いとのデータも。
バランスの取れた食生活はPMS軽減に有効なので、足りない栄養はサプリメントから補うのも方法の1つです。
加えて、ストレスもPMSを悪化させる可能性があります。
産前産後や子育て中でストレス環境にある人や、職場での人間関係に心理的ストレスを感じている人は、PMSのリスクが高いです。
PMSで悩んでいる人は、ストレスを増大させないために入浴やハーブでリラックスを心がけましょう。
厚生労働省のアンケート※2によると、むくみが強い人はPMSでイライラして否定的な感情になりやすい傾向です。
カフェインの摂り過ぎや飲酒の習慣があるとむくみを誘発し、PMSの悪化に影響すると考えられます。
むくみを軽減するには、飲酒やカフェインを控えて塩分の摂り過ぎに注意しましょう。
加えて、喫煙者は非喫煙者よりもPMSを発症しやすいというデータがあります。
喫煙は血行を悪くしてむくみの原因になるほか、自律神経の乱れにつながるリスクがあります。
PMSの原因に喫煙が考えられる人は、生活習慣を見直して禁煙を検討しましょう。
※1 出典:女子大学生における月経前症状と食生活習慣の関連
※2 出典:知って対策PMS│厚生労働省
ストレスを溜めやすい人はPMSの症状がひどくなる可能性がある
ストレスを溜め込むと感情のコントロールが難しくなり、PMSの症状が重くなりやすい傾向です。
生理前は、精神の安定に関わる神経伝達物質「セロトニン」の分泌が減少します。
ストレスもセロトニンの分泌を抑制するため、生理前の時期にストレスが加わると、イライラや落ち込みがひどくなる可能性も。
さらにストレスによって自律神経が乱れると、不眠や頭痛を引き起こす原因になりやすいです。
真面目で完璧主義な人は責任感が強く、ストレスを抱え込んでPMSの症状が悪化しやすいと考えられています。
ライフステージによってもPMSの症状は変化し、特に30代以降は出産や育児で環境の変化がめまぐるしくストレスを溜めがちです。
急な環境の変化やハードワークで緊張状態が続くと、PMSの症状が重くなる可能性も。
ストレスが溜まるとイライラや不安感といった精神的症状が出やすくなるので、入浴や深呼吸などリラックスできる方法を模索しましょう。
ひどいPMSやPMDDのおもな治療法
PMSやPMDDのおもな治療には、以下の方法が用いられます。
- 治療薬の処方
- 漢方薬の処方
- 精神療法
低用量ピルには女性ホルモンが含まれており、排卵を抑制する効果が期待できます。
排卵を抑制すればPMSの原因と考えられているプロゲステロンの分泌が抑えられるため、低用量ピルを治療に用いるケースは多いです。
体質的にピルが合わない人には、PMSを和らげる漢方での治療がおすすめ。
精神症状の強いPMDDは、精神科や心療内科で実施される精神療法が有効になる可能性もあります。
身体的症状と精神的症状の両方があるなら、まずは婦人科に相談して治療法を検討しましょう。
低用量ピルや抗うつ薬を処方してもらう
PMSの治療には、低用量ピルや抗うつ薬を処方されるケースがあります。
女性ホルモンが含まれた低用量ピルは、以下の2種類に分類されます。
- 経口避妊薬(OC)
- 低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬(LPE)
経口避妊薬(OC)と低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬(LPE)のおもな違いは、使用目的です。
| 項目 | 目的 | 保険適用 |
|---|---|---|
| 経口避妊薬(OC) | おもに避妊 | なし(全額自己負担) |
| 低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬(LPE) | 月経困難症、子宮内膜症など、月経トラブルの治療 | あり |
低用量ピルは排卵を抑制してホルモンバランスの変動を抑え、PMSやPMDDの症状を改善できる可能性があります。
ただし低用量ピルには2種類の女性ホルモンが含まれているため、人によっては症状が悪化するリスクも。
35歳以上の喫煙者は血栓症の副作用が起こりやすく、低用量ピルの処方を断られる可能性は高いです。
精神症状の強いPMDDの治療には、セロトニンの再吸収を阻止する抗うつ薬(SSRI)が使用されるケースもあります。
抗うつ薬(SSRI)は、月経前の2週間内服するだけで効果が期待できると言われています。
処方する薬剤は医師の判断になりますが、PMSなら産婦人科や婦人科、PMDDが疑われるなら心療内科の受診を検討しましょう。
忙しくて受診できない人はオンラインクリニックがおすすめ
忙しくて婦人科や心療内科を受診できない人は、オンラインクリニックの利用がおすすめです。
対面診療のクリニックは土日祝日に休みのケースが多く、平日に働いている人は受診が難しい可能性もあります。
オンラインクリニックなら休日や夜間に対応しているところもあり、スマホがあれば診察が受けられるので外出する必要もありません。
PMSの診察ができるおすすめのオンラインクリニックは、以下の3箇所です。
スクロールできます→
| クリニック | 特徴 | 利用料金 | 薬の処方 | 診察時間 |
|---|---|---|---|---|
![]() スマルナ |
・24時間365日診察受付 ・ピル代と送料のみのシンプルな料金体系 ・24時間無料で相談できるチャットが利用可能 |
診察代:無料 ピル代(1シート):2,980円~ 送料:550円 |
あり | 24時間365日対応 |
![]() おうち病院 |
・漢方薬や鎮痛剤の取り扱いもあり ・PMS外来の設置あり ・全国6,700以上の提携薬局で受取可能 ・保険診療にも対応 |
診察代:保険診察費 ピル代(1シート):- オンライン診察手数料:1,100円(1回) 決済手数料:(保険診療費+オンライン診療手数料)×4.5% 送料:500円(自宅配送時のみ) |
あり | 22時まで |
![]() ウチカラクリニック |
・送料なしで自宅へ配送 ・保険診療にも対応 ・年中無休で早朝から夜間の診察に対応 ・診察後最短30分で薬が受け取れる |
診察代:980円前後(保険適用料金) ※心療内科はシステム手数料あり ピル代(1シート):- 送料:なし |
あり | 7:00~22:00(年中無休) |
※2025年10月現在、自由診療、料金はすべて税込表記
上記のオンラインクリニックは低用量ピルの処方にも対応しており、早朝や夜間の診察も可能です。
スマルナはPMSの症状があっても保険適用外の自由診療になりますが、診察料は無料のため、かかるコストはピル代と送料のみです。
加えて24時間365日診察できるので、今すぐピルで治療を始めたい人はスマルナがおすすめ。
以下のクリニックは保険診療にも対応しており、夜は22時まで診察可能。
- おうち病院
- ウチカラクリニック
提携の薬局で直接薬を受け取りたい人は、上記のクリニックで診察を受けましょう。
スマルナは24時間365日対応なので自分のタイミングで受信できる

| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 主なサービス | ピル処方 メディカルダイエット メディカルスキンケア 女性AGA |
| 利用料金 | 診察代:無料 ピル代(1シート):2,980円~ 送料:550円 |
| 薬の処方 | あり |
| 診察時間 | 24時間365日対応 |
※価格はすべて税込み
※2025年10月現在、予告なく変更の可能性あり
スマルナは、土日や夜間でも好きな時間に受診できるオンラインクリニックです。
生理時のトラブルや避妊目的でのピル処方がメインなので、PMSを緩和したい人に向いています。
受診方法は事前にスマホから問診へ回答しておけば、後は予約時間にログインしてビデオ通話を開始するだけ。
ピルが処方されれば、当日の決済で最短翌日に自宅へ届けられます。
ホルモンの量が少ない超低用量ピルの取り扱いもあるため、低用量ピルの副作用がつらい人は要チェックです。
スマルナは診察代が無料で、発生する費用は薬代と送料550円のみ。
すべて自由診療となるため保険は適用されませんが、薬代と送料のみのシンプルな料金体系です。
薬代は1シート2,980円からで、種類によって金額が異なります。
スマルナのアプリをダウンロードすれば、薬や体の悩みを24時間無料で相談できるチャットが利用可能。
オンラインクリニックの診察やピルの処方が初めての人は、何でも相談できるスマルナを受診しましょう。
おうち病院にはPMS外来があって保険診療にも対応

| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 主なサービス | 月経困難症・PMS外来 多汗症外来 発熱・コロナ外来 ヘルペス外来 花粉症外来 緊急避妊外来 喘息外来 高血圧外来 不眠症外来 肥満症改善外来 |
| 利用料金 | 診察代:保険診察費 ピル代(1シート):- オンライン診察手数料:1,100円(1回) 決済手数料:(保険診療費+オンライン診療手数料)×4.5% 送料:500円(自宅配送時のみ) |
| 薬の処方 | あり |
| 診察時間 | 22時まで |
※価格はすべて税込み
※2025年10月現在、予告なく変更の可能性あり
おうち病院は診療科目が多く、PMS以外に不眠症や肥満症改善の相談も可能です。
月経困難症・PMS外来では、以下の薬を取り扱っています。
- 低用量ピル
- 漢方薬
- 鎮痛剤
低用量ピルだけでなく漢方や鎮痛剤の取り扱いもあり、選択肢の多さがメリットです。
「専門の外来があるオンラインクリニックでPMSの診察を受けたい」「PMSか不安なので幅広い症状を相談したい」といった人にぴったり。
おうち病院の診察は22時まで対応していて、問診票の入力と決済手段であるクレジットの登録が終われば診察予約ができます。
診察はビデオ通話にて実施され、細かい症状を医師へ相談して処方が決定します。
診察代と薬代の他に発生する費用は以下の通りです。
- オンライン診療費(1回:1,100円)
- 決済手数料(保険診療費+オンライン診療手数料)×4.5%
おうちクリニックは保険診療にも対応していますが、上記の費用を負担しなければいけません。
加えて低用量ピルの処方を希望するなら、以下が必要です。
- 1年以内のピル処方履歴があるお薬手帳
- エコー検査の結果
ピルの処方を受けるのが初めての人は、対面診療できる婦人科で処方を受けてからおうちクリニックを受診しましょう。
薬は自宅への配送または、全国6,700以上の提携薬局で受取可能です。
おうち病院の提携薬局は、おもに以下が挙げられます。
- スギ薬局
- 日本調剤
- アイン薬局
- キリン堂
- ツルハドラッグ
- ディスカウントドラッグコスモス
月経困難症・PMS外来のあるオンラインクリニックを受診したい人や、ピルが自宅に届いて家族に知られるのを避けたい人は、おうち病院を利用しましょう。
ウチカラクリニックは診察後最短30分で薬が受け取れる

| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 主なサービス | ピル外来・婦人科 発熱外来 内科 小児科 生活習慣病 皮膚科 泌尿器科 花粉症・耳鼻科・アレルギー科 心療内科 |
| 利用料金 | 診察代:980円前後(保険適用料金) ※心療内科はシステム手数料あり ピル代(1シート):- 送料:なし |
| 薬の処方 | あり |
| 診察時間 | 7:00~22:00(年中無休) |
※価格はすべて税込み
※2025年10月現在、予告なく変更の可能性あり
年中無休で夜間の診察にも対応するウチカラクリニックは、処方された薬を最短診察後30分で近くの薬局にて受け取れます。
診察終了後30分以内に、指定の薬局へ処方せんをFAXで送付。
全国の薬局と提携しているので、勤務先の近くでも薬を受け取れます。
自宅への配送なら最短当日発送が可能で、配送料の負担は不要で余計なコストがかかりません。
ウチカラクリニックの診察は土日祝日も受付しており、7時~22時までの間で予約制です。
当日予約もできるので、仕事前や退勤後に利用しやすいのがメリット。
「思い立ったときにすぐ相談したい」「調子が悪いのでできるだけ早く対応して欲しい」といった人でも、希望が叶いやすいです。
婦人科の他に心療内科も設置されているため、漢方薬や抗不安剤の取り扱いもあります。
可能な限り保険適用になるものの、医師の判断で自費診療になるケースも。
保険適用の可否が気になる人は、診察を受ける前に公式LINEで問い合わせましょう。
月経前のトラブルには漢方薬が処方されるケースもある
PMSを「気・血・水」の乱れだと考えて、症状や体質に合った漢方が補助的に処方されるケースも。
漢方では生理に関する症状の多くは血の異常から始まり、ホルモンの変動により体に水分が溜まり気の異常を伴うと考えられています。
PMSで処方されやすい漢方をまとめました。
| 乱れのタイプ | 症状 | 処方されやすい漢方 |
|---|---|---|
| 気滞(きたい) | イライラ、不眠、不安 | 柴胡加竜骨牡蛎湯、抑肝 散、加味逍遥散、桂枝加竜骨牡蛎湯 |
| 瘀血(おけつ) | 肩こり、頭痛、生理痛、冷え性、のぼせ | 加味逍遙散、桂枝秩苓丸、桃核承気湯、温経湯、当帰芍薬散 |
| 水滞(すいたい) | むくみ、体重増加、頭痛、眠気 | 加味逍遙散、苓桂朮甘湯、五苓散、半夏白市天麻湯、当帰芍薬散 |
低用量ピルが体質的に合わない、副作用がつらいと感じる人は、漢方がおすすめです。
ただし、体質や症状によって適切な漢方は異なるため、自己判断で低容量ピルをやめるなどはせずに、薬剤師や専門家に相談しながら選びましょう。
ひどいPMDDの症状があるなら精神療法も検討する
強い精神症状があるならPMDD(月経前気分不快障害)が疑われるため、心療内科を受診するのも方法の1つです。
PMDDの相談や治療が受けられるクリニックは以下です。
- 婦人科
- 精神科
- 心療内科
コントロールできないイライラやうつ症状には、状態を把握して自己対応できる心理療法が有効になるケースもあります。
精神科や心療内科ではおもにカウンセリングを実施して、必要に応じて以下の処方にも対応可能です。
- 睡眠薬
- 抗うつ薬
- 抗不安薬
不安やイライラの他に身体的症状もあるなら、まずは婦人科への相談でOKです。
以下の精神疾患や重いPMDDの症状があると、精神科での治療が必要になる可能性もあります。
- うつ病
- パニック障害
- 気分変調性障害
- パーソナリティ障害
精神科の受診にハードルや抵抗を感じるなら、まずは心療内科へ相談してみましょう。
PMSやPMDDの症状を和らげるセルフケアの方法
薬の処方やカウンセリング以外の方法でPMSを和らげたいなら、セルフケアがおすすめです。
日常生活において以下を意識して過ごせば、症状の緩和につながる可能性があります。
- 心と体の状態を記録する
- 栄養バランスのいい食事を摂る
- 適度な運動やストレッチを取り入れる
PMSの症状を記録しておけば事前に対策を立てやすく、体調の悪いときに大切な予定が被らないよう計画的にスケジュールを立てられます。
食生活はPMSを重くする要因の1つと考えられているため、必要な栄養素を把握して食事に取り入れましょう。
適度な運動やストレッチはストレスに効果的といわれており、自律神経に作用してリラックスをもたらします。
意識すれば手軽にできる方法を紹介するので、ぜひ参考にして毎日の生活で実践しましょう。
心と体の状態を毎日記録して対策を立てる
生理前の健康状態を日記へ記録しておくと、症状が予測できて事前に対策が立てやすいです。
症状を感じたときに以下の項目をメモして、PMSで起こる変化を把握しましょう。
- 日付
- 心の変化
- 身体の変化
いつのタイミングでどの症状が出やすいのかを把握すれば、PMSを軽減するための工夫ができます。
例えば乳房や腹部の張りを感じやすいタイミングが分かれば、締め付けの少ない服を選べます。
イライラしやすい時期には友人との約束を避けて、事前に仕事の調整も可能です。
生理前にむくみやすい人はお酒やカフェイン、塩分を控えた食事に変更すれば症状の緩和が期待できます。
毎回記録してPMSの傾向を把握し、少しでも症状が重くならない工夫をしましょう。
バランスのとれた食生活を意識して刺激物は控える
PMSのセルフケアには、栄養バランスのとれた食生活が重要です。
以下はPMSを軽減する栄養素として注目されています。
| 栄養素 | 多く含まれるおすすめ食材 |
|---|---|
| エクオール | 豆腐、納豆、豆乳 |
| γ-トコフェロール γ-トコトリエノール |
コーン油 |
| カリウム | 切り干し大根、乾燥わかめ、刻み昆布 |
| トリプトファン | 赤身の肉、魚、乳製品、大豆製品 |
エクオールとは大豆イソフラボンから作られる成分で、女性ホルモンのエストロゲンに似た働きをします。
PMSを緩和するエクオールは、大豆食品を摂取すると腸内細菌によって生成される仕組みです。
エクオールを生産できる体質の人は、PMSの精神症状が軽いとの報告データもありますが、体内でエクオールを生産できる日本人は5割程度です。
エクオールを産生できない体質の人は、サプリメントで直接摂取するとPMS対策に役立つ可能性があります。
むくみの症状が強い人は、血流をサポートできる以下の栄養素がおすすめ。
- γ-トコフェロール
- γ-トコトリエノール
γ-トコフェロールとγ-トコトリエノールはビタミンEの一種で、コーン油に多く含まれる栄養素です。
コーン油は加熱に強いので、炒め物や揚げ物にも適しています。
加えて、塩分を排出するカリウムが豊富な乾物や海藻を意識して摂るのも効果的です。
むくみはPMSの精神症状を強くする傾向があるため、余分な塩分を外に出してくれるカリウムを積極的に摂取しましょう。
肉や魚、乳製品や大豆製品に含まれるトリプトファンは、セロトニンの生成に必要な栄養素です。
セロトニンは心の安定に深く関わる物質で、イライラや気分の落ち込みがひどい人は意識して取り入れる必要があります。
トリプトファンは幅広い食材に含まれる栄養素なので、バランスよく取り入れれば食生活の改善に繋がるケースも。
栄養バランスの整った食事はPMSの軽減に欠かせませんが、刺激物を控えるのも大切です。
刺激があるカフェインやアルコールはストレスになる可能性があるため、生理前はなるべく控えましょう。
適度に運動やストレッチを取り入れてリラックスを心がける
適度な運動やストレッチはPMSの症状を和らげる可能性があるので、積極的に取り入れましょう。
運動はストレスにも効果的で、脳内ホルモンのエンドルフィンを分泌すると言われています。
エンドルフィンとはモルヒネに似た作用を持つ、痛みやストレスを感じにくくしてリラックスをもたらすホルモンです。
脳内麻薬とも呼ばれるエンドルフィンの分泌には、以下の有酸素運動が効果的。
- 踏み台昇降
- スクワット
- ランニング
- ウォーキング
一定のリズムを繰り返す踏み台昇降やスクワットは、エンドルフィンの分泌を促します。
ウォーキングやランニングで軽い運動を習慣にすれば、自律神経も整いやすくなるのでおすすめ。
ストレッチで体をほぐすと、血流が促進されてPMSの腰痛や肩こりの緩和につながります。
寝る前のストレッチはリラックス効果もあるため、睡眠の質が気になる人は試しましょう。
