胃もたれが続く女性の症状と原因から適切な対処方法を紹介

女性の更年期の症状として、胃もたれなどの不快感を生じることがあります。

• 食べる量を増やしていないのに、食後に胃もたれが出る
• 夜に胃がムカムカするので眠れない
• 胃がもたれるせいで食欲がなくなった

40歳台前半～50歳台後半で、上記のような症状が目立ってきたら、更年期のサインかもしれません。

胃もたれなどの症状が続く女性の体調を左右する更年期は、早ければ40歳台前半、遅くとも50歳台後半に訪れます。

体調や生活に影響が出てきたら、我慢せずに医師に相談しましょう。

自分自身で毎日の健康管理を心がけることも、更年期を快適に過ごすためにはとても大切なポイントです。

今回は、胃もたれの症状や原因、更年期との関連性、対処方法について解説します。

女性に多い胃もたれが続く不快症状は消化機能が低下していると引き起こされる

胃もたれとは、胃に起こる不快症状で、具体的には以下の様な症状が挙げられます。

• むかつき
• 吐き気
• 胃の重苦しさ
• 消化が追い付いていない感覚
• 膨満感
• 圧迫感
• 胃のつかえ

通常の食べ物は2～3時間かけて消化されますが、消化機能が低下していると長時間胃の中に残り続け、胃もたれを引き起こします。

暴飲暴食による胃もたれは、食事の量を抑えたり、消化の良いものを食べたりすることで症状が軽減する一過性のものです。

しかし慢性的に胃もたれを感じるなら、医療機関で治療が必要になる可能性もあります。

健康に楽しく食事ができる様にためにも、胃もたれの原因を知って適切に対処しましょう。

自分の胃もたれの原因を特定するのが重要

胃もたれには、以下の3つの原因が考えられます。

• 一過性の胃もたれ
• 更年期
• 病気

一過性の胃もたれは暴飲暴食などにより起こります。

例えば脂肪の多い肉や魚、糖質の多いジュースの摂り過ぎは消化不良につながるためです。

加えてストレスによる自律神経の乱れや、加齢によるホルモンバランスの変化も、胃もたれにつながる可能性があります。

一過性の胃もたれなら生活の見直しで対応できる可能性もありますが、更年期や病気が関係しているときは食生活の改善やストレス解消だけでは対処できません。

原因によってアプローチを変える必要があるため、自分の胃もたれの原因を特定することが重要です。

不規則な食生活は胃もたれの引き金に

食事の時間が不規則だったり、好き嫌いが激しく偏食気味になっていたりすると、胃もたれの原因になります。

特に以下の脂質や糖質が高い食べ物は消化に時間がかかるため、胃の負担になりやすいです。

• ベーコン、ハム、バラ肉
• うなぎ、サバ、ブリ
• 天ぷら、フライ
• ジュース

脂質の少ない食パンや白米は2時間程度で消化されますが、ステーキや天ぷらなどの脂質の多い食事は、4時間ほど胃にとどまります。

20～30代では特に負担ではなかった食品も、40代頃からうまく消化できなくなり、胃もたれの原因になります。

食欲が変わらず続いているなら、糖質や脂質を避けて消化しやすい食品を選びましょう。

胃もたれを避けるには、食事を摂るタイミングも重要です。

寝ている間は胃が食べ物を消化できないため、就寝直前の食事が習慣になっている人は、就寝3時間前までを目安に食事を済ませましょう。

胃に負担をかけないためには、食べ物が長時間胃の中にたまる状態をなるべく避ける必要があります。

不規則な食生活による胃もたれに悩む人は、食事内容の見直しや、就寝の3時間前に食事を済ます習慣を身につけましょう。

精神的なストレスは胃の働きに影響する

仕事や人間関係による精神的なストレスは、自律神経のバランスを崩して胃もたれを引き起こす原因になります。

自律神経は胃の働きにも深く関係していて、バランスが乱れると食べ物を消化する胃液の量が減ってしまいます。

いつもは問題なく食べられて負担にならない食事も、ストレスが溜まっているときは上手に消化できません。

食べ物を送り出す蠕動運動も鈍らせるため、消化に時間がかかり胃もたれを引き起こす原因に。

精神的なストレスは、私たちが想像する以上に体調に大きな悪影響を与えます。

日ごろのストレス対策を心がけ、健康な体を守るのが大切なポイントです。

無理なくできるストレス解消方法の例は以下の通り。

• 音楽を聴く
• カラオケに行く
• のんびり散歩する
• 好きなテレビ番組や映画を楽しむ
• 人とおしゃべりをする

お金やまとまった時間をかけずにできるストレス解消法もあるので、意識して楽しむ時間を持ちましょう。

年齢を重ねると胃の働きが衰える

年齢を重ねるにつれて胃の働きも衰えるため、胃もたれが起こりやすくなります。

胃の働きが弱まれば、若いときに比べて量を食べられなくなります。

エスエス製薬株式会社が2014年に発表した20～60代を対象の調査※によると、胃もたれを感じ始めるのは40歳前後が多いとのデータも。

加齢で胃の働きが衰え始めているのに脂っこいものを食べ過ぎれば、胸やけやげっぷが出て、翌日には食欲減退につながるケースも。

年齢に合わせた食事内容や量を意識して、胃に負担のない食生活を心がけましょう。

※出典：胃の不調に関する意識と実態調査│エスエス製薬株式会社

女性ホルモンの減少による更年期が原因の可能性も

40歳台前半～50歳台後半で胃もたれが目立ち始めた人は、更年期症状の可能性があります。

更年期障害の主な原因は卵巣機能の衰えにより、卵胞ホルモン（エストロゲン）が大きくゆらぎながら低下していくことです。

卵胞ホルモンは出産や妊娠に関わるホルモンですが、肌や骨の健康状態を支え、自律神経のバランスを適切に保つために欠かせません。

更年期で卵胞ホルモンが減少すると、ほてりなどの自律神経失調症状の他、消化器や皮膚への影響や精神症状が現れます。

簡略更年期指数で早めの対応を

更年期によって胃もたれが起こっているか判断するには、他の更年期症状が出ていないか確かめましょう。

婦人科医の小山嵩夫先生が開発した「簡略更年期指数」を利用すれば、更年期症状を数値化して、客観的にとらえられます。

症状	強（毎日のように出現）	中（毎週みられる）	弱（症状として強くないがある）	なし
顔がほてる	10	6	3	0
汗をかきやすい	10	6	3	0
腰や手足が冷えやすい	14	9	5	0
動悸や息切れがする	12	8	4	0
寝付きが悪い、または眠りが浅い	14	9	5	0
怒りやすく、すぐイライラする	12	8	4	0
くよくよしたり憂鬱になることがある	7	5	3	0
頭痛、めまい、吐き気がよくある	7	5	3	0
疲れやすい	7	4	2	0
肩こり、腰痛、手足の痛みがある	7	5	3	0

参照：簡略更年期指数

上記の項目を4段階で評価して、合計ポイントを算出しましょう。

点数	評価
0～25点	上手に更年期を過ごせています。これまでの生活態度を続けましょう。
26～50点	食事や運動に注意を払って、生活様式も無理をしないようにしましょう。
51～65点	医師の診察を受けましょう。生活指導やカウンセリング、薬物療法を受けた方がいいでしょう。
66～80点	半年以上の長期間、計画的な治療が必要な可能性があります。
81～100点	精密検査を受けたうえで、更年期障害のみなら専門医での長期的な対応が必要でしょう。

参照：簡略更年期指数

上記の症状が見られるときは、胃もたれも更年期症状の1つである可能性が高いです。

更年期症状は医療機関による専門的な治療が必要なので、早いうちから相談して検査や治療を始めましょう。

更年期症状を経験する45歳から55歳程度の時期は、症状に加えて以下の理由で精神的なストレスも感じやすい時期です。

• 子供の自立による環境の変化
• 夫婦間の摩擦
• 介護
• 親しい人との死別
• 社会的立場の変化
• 容姿の変化

更年期の時期にストレスが重なると、悪化する可能性もあります。

自分では自覚症状がなくても、周囲の家族や友人が変化に気付いている場合も。

小学生～高校生くらいの子どもがいる家庭では、今までよりも子どもの言動が気になり、厳しく叱ってしまうことも。

• 家族に「最近イライラしてる？」と聞かれる
• 家族や友人が顔色をうかがうような言動が増えた
• 以前と比べて家族とゆっくり話していない

上記に当てはまる人は、気付かないうちに更年期の症状を抱えているかもしれません。

現在の症状をさらに悪くしないよう、更年期症状が出始めたら医療機関に相談しましょう。

胃もたれにはほかの病気が隠れているケースも

生活習慣の乱れや更年期症状のほかに、以下の病気が胃もたれの引き金となっている可能性もあります。

• 胃がん
• 胃潰瘍
• 十二指腸潰瘍
• 慢性胃炎
• ヘリコバクター・ピロリ感染
• 機能性ディスペプシア

これらの病気は放置すると、命に関わる危険性もあります。

独断で放置したり、楽観視したりせず、できるだけ早くに医療機関を受診し、適切な治療を始める必要があります。

大きな病気を疑って病院へかかるのは大げさに感じてしまうため、日々の忙しさも相まって後回しにする女性も多いです。

病院に行って異常がなければ安心材料にもなるので、大げさだと思わずひとまず受診してみましょう。

大きな病気ではなく更年期の症状だと分かれば、適切な薬の処方や生活習慣のアドバイスも貰えます。

危険な病気を見逃さないためにも、辛い胃もたれが続くのであれば消化器専門外来の受診を検討しましょう。

慢性的に続く胃もたれへの対処方法

慢性的な胃もたれへの対処には、胃を守るための生活習慣と専門的な治療が必要です。

食生活の改善はもちろん、運動習慣やストレスケアも胃の働きをコントロールする自律神経にいい影響を与えます。

ホルモンバランスの乱れによる胃の不調には、医療機関への相談や、更年期に不足しがちな栄養を摂るのがおすすめです。

日常生活で胃への負担を減らし、同時に医療機関での治療や栄養補給で不快な症状を抑えましょう。

食生活の改善と適度な運動に加えてストレスケアも大切

胃もたれへのケアで大切なポイントは、胃にかかる負担を減らすことです。

中でも以下の方法で食生活を見直せば、胃にかかるストレスを減らせます。

• 食事では腹八分目を意識する
• 就寝3時間ほど前に食事を終わらせる
• 食物繊維を積極的に取り入れる
• 動物性の脂肪や甘いものをできるだけ避ける

運動や規則正しい生活で自律神経の機能を整えることも、胃もたれの緩和に役立ちます。

特に運動は胃腸の働きを活性化させ、胃もたれを防ぐのに役立つ可能性があります。

ウォーキングや無理のない範囲での階段を利用するなど、日常生活で可能な範囲で体を動かすことを意識しましょう。

十分な時間の睡眠や毎日の入浴は、自律神経を整えるのに役立ちます。

通院や投薬以外でも、自力で生活習慣を改善する方法は多くあります。

医療機関への相談やホルモン治療

胃もたれには深刻な病気が潜んでいる可能性もあるため、更年期症状かどうかを確認する意味でも医療機関への相談が必要です。

更年期治療では、主に『ホルモン補充療法（HRT）』『漢方』が選択されるケースが多いです。

ホルモン補充療法はほてり、のぼせ、ホットフラッシュ、発汗など血管の拡張と放熱に向いている治療法です。漢方は全体的な心と体のバランスの乱れを整える目的で用いられます。

参照：更年期障害｜日本産婦人科学会

どちらにもメリットとデメリットがあるため、医師と相談しながら体質や症状に適した方法を選びましょう。

危険な病気が原因の胃もたれには、消化器外来での検査や治療が必要です。内視鏡検査や腹部エコーで状態を確認してから、必要な治療を受けましょう。

サプリメントで中高年期の栄養補給をサポート

サプリメントは、加齢により不足しがちな栄養素を補給するのにおすすめです。

中高年期の女性が積極的に取り入れたい栄養素として、以下が注目されています。

• 大豆イソフラボン（ダイゼイン）
• エクオール
• プラセンタ
• GABA

特に大豆イソフラボン（ダイゼイン）やエクオールは、女性ホルモン（エストロゲン）と似た構造を持つ成分として知られています。

大豆イソフラボンやエクオールは、豆腐や納豆に含まれています。

GABAはトマトやキムチに多く含まれ、仕事に家事にと忙しい女性が積極的に摂りたい成分です。

とはいえ大豆製品やトマトを毎日摂取するのは難しいため、サプリメントで補うのも方法の1つです。

女性に嬉しい栄養素が含まれるおすすめサプリメントは以下の通り。

商品名	公式サイト	価格	分類	1日の摂取目安量
ベルタエクリズム	belta-shop.jp	通常価格：6,980円 定期初回特別価格：1,980円 2回目以降：5,980円	機能性表示食品	2粒
和漢プラセンタイソフラボン	–	通常価格：3,600円 定期購入：3,240円	健康食品	3～6粒

食生活に偏りのある人はチェックしてみましょう。

GABAを配合したゆらぎ女性のためのベルタエクリズム

項目	詳細
公式サイト	belta-shop.jp
分類	機能性表示食品
形状	タブレット
価格（公式サイト）	【たっぷり約30日分】通常価格：6,980円 定期初回特別価格：1,980円2回目以降：5,980円
内容量	60粒
1日の摂取目安量	2粒

※価格はすべて税込み
※2025年1月現在、予告なく変更の可能性あり

機能性関与成分としてアミノ酸の1種であるGABAを2粒あたり100mg配合したベルタエクリズムは、ゆらぎに寄り添って作られた機能性表示食品です。

GABAはトマトや発酵食品に多く含まれ、ストレスや疲労を感じることが多い現代に欠かせない栄養素と言われます。

ベルタエクリズムはその他の成分として、エクオールに変換されるダイゼインと、女性ホルモンに似た構造を持つゲニステインを組み合わせているのが特徴。

すっぽんや16種類の自然由来成分、ビフィズス菌や乳酸菌など、美容に嬉しい成分も充実。

摂取目安は1日2粒と無理なく始められるので、手軽にサプリメントを取り入れたい人はベルタエクリズムを活用しましょう。

定期便を契約すれば、初回限定で通常価格より5,000円割引された1,980円で1ヶ月分のサプリメントを購入できます。

ベルタエクリズムが気になっている人は、お得に購入できる定期便の利用も検討しましょう。

女性の健康に寄り添う和漢プラセンタイソフラボン

項目	詳細
公式サイト	–
分類	健康食品
形状	–
価格（公式サイト）	通常価格：3,600円定期購入：3,240円
内容量	90粒（15～30日分）
1日の摂取目安量	3～6粒

※価格はすべて税込み
※2025年1月現在、予告なく変更の可能性あり

和漢プラセンタイソフラボンは、美容業界で注目されるプラセンタ成分を、3粒あたり10,000mg（原料換算）配合したサプリメントです。

プラセンタは動物の胎盤を指し、ビタミンやミネラル、アミノ酸などの栄養が含まれています。

加えて、ゆらぎやすい世代が摂りたい栄養素の大豆イソフラボンと、健康にめぐる生活をサポートする5種類の和漢成分も配合。

1日3粒～6粒を目安としており、コスパの面でも続けやすいです。

定期購入で1ヶ月分（90粒）が3,240円で購入できるので、1日108円と考えれば長く続く中高年期でも続けやすい価格帯と言えます。

プラセンタとイソフラボンに、和漢の植物エキスを組み合わせたサプリメントを取り入れて、ゆらぎがちな毎日を健康に乗り切りましょう。

食事や生活習慣を見直して健康的な更年期に

更年期は胃もたれをはじめ、体力的にも精神的にも負担が大きくなる時期です。

症状の悪化を防ぎ、快適な更年期を過ごすためには、医療機関での治療が欠かせません。

ただし、更年期治療の金銭的な負担がさらなるストレスを生み出すケースも多いです。

更年期と診断され、保険適用でホルモン補充療法を受ける場合でも、5,000円程度かかることもあり、継続しづらい可能性も。

食事の摂り方を見直すと同時に、不足しがちな栄養素をサプリメントから取り入れるのもおすすめの方法です。

自身に合った理想的な環境を整え、長く辛い更年期と上手に付き合っていきましょう。